輝ける日々

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  • サイズ B6判/ページ数 398p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784255001883
  • NDC分類 936
  • Cコード C0098

内容説明

ベストセラー作家ダニエル・スティールの息子、ニックは19歳で自らこの世を去った。幼い頃から利発でユーモアに溢れ、天使のように可愛らしかったが、その反面、衝動をコントロールできず攻撃的になったり、奇抜な行動をとったりした。ニックは当時めったに診断されることのなかった若年性の躁うつ病だったのだ。本書は、精神障害を持つとはどういうことなのか、戸惑い、闘い、愛し抜いた日々を、母親として、作家として、すべての人に伝えるために、鋭い洞察力で細やかに綴った、感動の自叙伝である。

目次

世界一の宝物
天才の代償
ちいさなプレイボーイ
心の奥の不協和音
天使の中の悪魔
酒、麻薬、そしてセックス
「ぼくはもうすぐ自殺する」
ふたりの約束
十四歳の手記
出口なき闇
運命の診断そして新たなる闘い
悪夢
二人のママ
奇蹟
スーパースター
打ち砕かれた希望
つかのまの幸福
最後の贈りもの
死のゆくえ
輝ける日々

著者等紹介

スティール,ダニエル[スティール,ダニエル][Steel,Danielle]
現在、刊行数が5億冊を超える、アメリカで最も人気のある作家。すべての著書がベストセラー1位となり、381週連続で著書がベストセラー入りするという、ギネスブックの世界記録を持つ。愛息ニックを失った翌年1998年に、精神障害、音楽、子供関連の運動やその他の慈善団体に資金を提供するために、Nick Traina基金を設立

畑正憲[ハタマサノリ]
1935年福岡生まれ。東京大学理学部卒業。同大学院で運動生理学を専攻。学研映画社に入社し、記録映画製作に従事。その後、作家として独立。家族で北海道に移り住み「ムツゴロウ動物王国」を建設。68年に『われら動物みな兄弟』で日本エッセイスト・クラブ賞を、77年に菊池寛賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Willie the Wildcat

28
家族、学校、そして社会での葛藤の中、目の前に広がる”霧”。不変の愛で寄り添い、ニック、そして”可能性”を常に信じる心。無論、ジュリーの献身的な姿勢も、同じ心が根底。一方、医師の早期判断を含めた周囲の認知の難しさが、少なからずもどかしい。但し、(”たら・れば”で語ることなく)ニックが精一杯生きた人生を唯々尊重・・・。偏見・先入観なく、最適な治療環境を齎す”変化”のキッカケになったと信じたい。2014/11/29

詠月

2
息子を思う母の愛は素晴らしいけど、……なんというか、後味が悪いです。麻薬は美化しちゃいけないと思うのですが。2014/02/05

deko

2
 アメリカの人気作家、ダニエル・スティールの息子、ニックについての手記。幼児期から感情面や行動面での異常を示しつつも、恐ろしく早熟で賢いニックは、思春期に双極性障害と診断され、躁とうつの綱渡りのような生活を続けながら、19歳で自殺という壮絶な人生を送っている。今でこそ、アメリカでは子どもの双極性障害の診断や投薬の濫用が社会問題になっているが、彼の時代には、家族が異常を訴えても診断に至らず、いたずらに時間がすぎたのだと思う。この本が、子どもの双極性障害を世に知らしめたのは確かで、読後感は複雑だ。2012/11/21

ぜぶらぞーん

2
作家さんにも多い躁鬱病。北杜夫さんなんかもそうで、自分の症状をユーモラスに綴ったりもしているが…。この息子さんの場合、赤ん坊の時に既に発病。それからの闘病は、凄まじいとしかいいようがない。

dumpty

1
ムツゴロウさんこと畑正憲さんが翻訳。壮絶です。2004/05/12

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