内容説明
ベストセラー作家ダニエル・スティールの息子、ニックは19歳で自らこの世を去った。幼い頃から利発でユーモアに溢れ、天使のように可愛らしかったが、その反面、衝動をコントロールできず攻撃的になったり、奇抜な行動をとったりした。ニックは当時めったに診断されることのなかった若年性の躁うつ病だったのだ。本書は、精神障害を持つとはどういうことなのか、戸惑い、闘い、愛し抜いた日々を、母親として、作家として、すべての人に伝えるために、鋭い洞察力で細やかに綴った、感動の自叙伝である。
目次
世界一の宝物
天才の代償
ちいさなプレイボーイ
心の奥の不協和音
天使の中の悪魔
酒、麻薬、そしてセックス
「ぼくはもうすぐ自殺する」
ふたりの約束
十四歳の手記
出口なき闇
運命の診断そして新たなる闘い
悪夢
二人のママ
奇蹟
スーパースター
打ち砕かれた希望
つかのまの幸福
最後の贈りもの
死のゆくえ
輝ける日々
著者等紹介
スティール,ダニエル[スティール,ダニエル][Steel,Danielle]
現在、刊行数が5億冊を超える、アメリカで最も人気のある作家。すべての著書がベストセラー1位となり、381週連続で著書がベストセラー入りするという、ギネスブックの世界記録を持つ。愛息ニックを失った翌年1998年に、精神障害、音楽、子供関連の運動やその他の慈善団体に資金を提供するために、Nick Traina基金を設立
畑正憲[ハタマサノリ]
1935年福岡生まれ。東京大学理学部卒業。同大学院で運動生理学を専攻。学研映画社に入社し、記録映画製作に従事。その後、作家として独立。家族で北海道に移り住み「ムツゴロウ動物王国」を建設。68年に『われら動物みな兄弟』で日本エッセイスト・クラブ賞を、77年に菊池寛賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Willie the Wildcat
詠月
deko
ぜぶらぞーん
dumpty