カルチャー・スタディーズ
日本文学:ポスト・ムラカミの日本文学

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  • サイズ B6判/ページ数 165p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784255001616
  • NDC分類 910.26
  • Cコード C0095

内容説明

Wムラカミ(村上春樹、村上龍)のめざましい登場から25年。80‐90年代の作家たちは、どんな認識と世界観をつかみとり、伝えているのか。「ポストモダン文学」「渋谷系」「J文学」…、勝手なくくりをはずして読み込んでみれば、おどろくべき文学シーンが見えてくる。日本文学はこんなにも面白い。

目次

第1章 村上春樹と村上龍―70年代後半という時代
第2章 「ポップ文学」と「ポストモダン文学」―80年代文学の迷走
第3章 渋谷はもう戦場だった―90年代前半の「風景」
第4章 「J文学」の廃虚を超えて―90年代後半のリアル
第5章 オンナコドモの共闘は可能か?―21世紀日本文学の行方

著者等紹介

仲俣暁生[ナカマタアキオ]
1964年東京生まれ。『シティロード』『ワイアード日本版』などの編集を経て、現在はフリーランス。『季刊・本とコンピュータ』誌に編集スタッフとしてかかわるほか、書評やメディア時評などの執筆活動も精力的におこなっている
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

潮見

5
「むしろ春樹と龍は真逆じゃん」とか思っていたが、真逆だからこそ並べられるのか(とは言え港町出身である点や、サブカルの使い方は確かに似てる)。/「戦争」「国家」「超国家的システム(?)」に感心がいった龍ではなく、内へ内へと潜った春樹が数十年後にイスラエルで「国家と民」を語り、スペインで原発について語るというのはとても皮肉的。けれど、そんな事には、もう誰も感心がない。/綿矢りさ(まだ芥川賞を取っていない)の名前に触れたことに驚き。/あとさぁ…、渋谷系とかJ文学とか…も少しいい名前はなかったのか。2012/02/02

ミツ

5
再読。自分の文学に対する見方や小説の趣味を決定づける原点となった、思い入れ深い一冊。 春樹と龍、二人の村上以後25年間の、80〜90年代の日本の文学史を著者独自の視点と偏りでもって整理する。 論理的な厳密さにはやや欠けるが、現実の日本の社会における出来事とその時代の文学がどのように関わりあってきたが上手くまとめられていてわかりやすかった。 ただしやはりボリュームが不足していて、幾分物足りない気もする。 何も知らない人が80〜90年代日本文学についてざっと知るにはいい作品だと思う。2010/12/23

hiratax

0
(20060712)仲俣暁生という名前を最初に意識したのはこの本だと思う。「極西文学論」は無理くりだけど、こっちは良。サブカルチャーと文学の一体化がわかる。2006/07/12

テキィ

0
高校からあと、あまり本を読んでいなかったんだなぁと思った。著者のお勧めを読んでみます。あと、左のブックデザインだけど、印刷色のグリーンはRGB色で実際は違うよね。どうでもいいけど。w2009/05/27

FlowerLounge

0
ダブル村上論ではなくそれ以降の日本文学論2008/06/06

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