内容説明
遊廓の女、進駐軍の娼婦、赤線地帯の女、ストリッパー、トルコの女、キャバレーの女、SMの女、事件の女…。昭和史を飾った女性たちとの交友写真記録。風俗記者として戦後50年を撮り続けた60,000点の写真の中から厳選214枚。
目次
「小町園」のメアリー
鉄拳のオキヨさん
吉原のサチコ
“東京一の名器嬢”ハルミ
横浜・本牧のミツコ
美人予言者の小女姫
伝説のジプシー・ローズ
“元皇族のご落胤”きぬ女史
愛のコリーダ阿部定
吉原終幕直前の明美〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
gtn
19
若き頃の藤田小女姫やジプシー・ローズ、事件後20年が経過し、市井の人となった阿部定等、いわゆる歴史上の女性と直接言葉を交わし、かつ、当時の姿をカメラに収めており貴重。ちなみに、51歳の阿部定について著者は、「背筋がくすぐられるほど」色っぽかったと言うが、写真を見る限り、苦労の皺が顔に刻まれ、年相応に感じた。2020/05/30
音
10
日本の戦後の歴史、時代背景を語るのに「性風俗」は必要かもしれないと思った。今、政治の世界でいろいろ問題視されてるが この作品を読むとちょっと視点が変わってくる。2016/01/16