出版社内容情報
絵本で物語ることの意義と実際の活動について解説・紹介する。
今田由香[イマダユカ]
浦和大学 講師
大島丈志[オオシマタケシ]
文教大学 准教授
目次
第1章 子どもが紡ぐ物語
第2章 視覚から生まれる物語
第3章 ナンセンス絵本と不条理絵本
第4章 変形していく物語
第5章 絵本の翻訳
第6章 絵本で物語るとはどういうことか
著者等紹介
今田由香[イマダユカ]
日本女子大学大学院家政学研究科修了。2014年に論文『Tomi Ungererの物語絵本―表現・生成・存在』にて博士号(学術)取得。現在、浦和大学こども学部准教授。2009年から2015年まで絵本学会理事
大島丈志[オオシマタケシ]
1973年東京都生まれ。千葉大学大学院博士課程社会文化科学研究科修了。博士(文学)。文教大学准教授。著書に『宮沢賢治の農業と文学―苛酷な大地イーハトーブの中で』(蒼丘書林。宮沢賢治賞奨励賞受賞)、など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
吉田あや
76
絵本の可能性、意義、愉しさを、多面的なアプローチで見せてくれる本書。文字だけではなく、絵と共に物語ることの意義、絵本を読むことに対して受動的なだけでなく、積極的に関わり、よりその世界を楽しむヒントもたくさん詰まっていて、目から鱗な視点もたくさん発見させてくれる。絵本は小さい子のための優しい読み物という存在だけでなく、物語に触れ、自由に感じ、絵や文字から浮かぶ文脈を汲み取る力を育んでくれる。「絵本」という存在の大きさをより深く感じ、子供の世界の豊饒さを思い出した。2017/09/14
るぅ
3
絵本を子どもだけの読み物と位置づけたり我が子に与える絵本を「対象年齢」で取捨選択する方法は本当にもったいないと思う。あと流行りのディ〇ニーキャラクターってだけの本とかね。絵本から感じるもの得るもの、哲学、宗教、科学、美術、摂理、言葉の持つの奥深さや面白さ…だから絵本はやめられない!2017/04/16