内容説明
日本語の辞書、特に国語辞典と漢和辞典を例にし、辞書に関するさまざまな疑問点を平易に解説。大学などにおける日本語表現を学ぶ人たちとともに、社会人や辞書愛好家などに、日本語および日本語辞書を再発見するきっかけとなることをめざす。
目次
国語辞典の見出し
国語辞典の語の構成要素
国語辞典と歴史的仮名遣い
国語辞典とアクセント
国語辞典の語の表記
国語辞典における品詞と活用
国語辞典と語義の解説
国語辞典の用例と出典
国語辞典のそのほかの情報
漢和辞典の見出し
漢和辞典の音と訓
漢和辞典と字形
漢字の成り立ち(字源)
漢和辞典の字義の記述
漢和辞典と熟語
漢和辞典のそのほかの情報
辞書の歴史と分類
古代・中世(前期)の辞書
中世(後期)・近世の辞書
近現代の辞書
著者等紹介
沖森卓也[オキモリタクヤ]
1952年三重県に生まれる。1977年東京大学大学院人文科学研究科国語国文学専門課程修士課程修了。現在、二松学舎大学文学部国文学科教授。立教大学名誉教授。博士(文学)
木村義之[キムラヨシユキ]
1963年青森県に生まれる。1996年早稲田大学大学院文学研究科日本文学専攻博士課程単位取得満期退学。現在、慶應義塾大学日本語・日本文化教育センター教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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こたろう
4
辞書がどのように編纂されているのかを知れる本。辞書を使う際に、知っておいて損がないと思う。辞書の構成から、配列、見出し語など、どういう基準で作成されているのかがわかる。また、辞書の歴史についても、多くのページがさかれている。この1冊で辞書に関する概要がわかる内容となっている。参考文献も多いため、この本を起点にして、興味のある部分を深追いすることができる。歴史的な理由もあるが、現在の辞書の形になったのはこの100年の間なので、今後も辞書は変化するかもしれない。特にネット社会になってからの影響は大きい。2022/01/07