出版社内容情報
方言の全体像を解明し研究成果を論述。〔内容〕方言の実態と原理/方言の音韻/方言のアクセント/方言の文法/方言の語彙と比喩/方言の表現,会話/全国方言の分布/東西方言の接点/琉球方言/方言の習得と共通語の獲得/方言の歴史/他
内容説明
方言は一定の地域社会に認められる言語体系である。しかし、身近な言い方に換えた場合には、「懐かしい故郷のことば」「地域で行われる言語活動の全て」「日本列島における言語生活の総体」「共通語と異なる地方語」などと言い得るだろう。また、方言は人間生活そのものであるとも言えるであろう。毎日の暮らしと一緒に考えていかなくてはならないからである。音声言語の不可逆性から見れば、方言は永劫に変化し止まることのない伝達機構と見なすべきものでもある。そんな厳しさがあるからか、哀惜をもって見つめないではいられない魅力的な対象となっているのであろう。本巻では、それぞれの章において、方言の諸問題と今後の課題が、世界的な研究水準にも目配りしつつ述べられている。
目次
方言の実態と原理
日本方言の音韻
方言のアクセント
方言の文法
方言の語彙と比喩
方言の表現・会話(談話)
全国方言の分布
東西方言の接点
琉球の方言
方言の習得
方言のデータベースとコンピュータ言語地図
日本語方言の歴史
方言研究の歴史
著者等紹介
北原保雄[キタハラヤスオ]
1936年新潟県に生まれる。1968年東京教育大学大学院文学研究科博士課程退学。現在、筑波大学長。文学博士
江端義夫[エバタヨシオ]
1943年愛知県に生まれる。1969年広島大学大学院文学研究科修士課程修了。現在、広島大学大学院教育学研究科教授。文学博士
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