目次
第1章 狩猟の起源・文化・歴史
第2章 日本の狩猟と野生動物管理
第3章 海外の狩猟と野生動物管理の事例
第4章 専門的捕獲技術者の必要性
第5章 将来に向けた人材育成
第6章 持続的狩猟と生物多様性の保全
著者等紹介
梶光一[カジコウイチ]
1953年東京都に生まれる。1986年北海道大学大学院農学研究科博士課程修了。現在、東京農工大学大学院農学研究院教授。農学博士
伊吾田宏正[イゴタヒロマサ]
1972年神奈川県に生まれる。2003年北海道大学大学院農学研究科博士課程修了。現在、酪農学園大学農食環境学群准教授。博士(農学)
鈴木正嗣[スズキマサツグ]
1961年東京都に生まれる。1987年帯広畜産大学大学院修士課程修了。現在、岐阜大学応用生物科学部教授。博士(獣医学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ユーリ
1
梶先生を筆頭にして、狩猟についての日本の鳥獣法の変遷、各国の仕組み、日本がこれからめざす姿などが書かれている。有害獣駆除の際に、通例猟友会にお願いしているが、趣味でやっている人にプロの仕事をさせるのは確かに違和感がある。ハンターのプロがそれでお金がもらえる制度、理解、仕組みができることが日本で急務だと感じた。2014/08/14
Bon Voyage
0
講義のための学習として読書。 というか、講義担当の先生が著者。 日本の狩猟に関する現状と海外の事例や著者の主張や狩猟の価値観についてがまとめられている。 自分も一応、わな免許持ちのなんちゃってハンター(仮)であるので、狩猟に関しては幾分か思うところあり。 何気に少子高齢化と狩猟者の問題は密接である。 まだまだ、日本においては特異な仕事というか、隠れてしまっているような問題ではある。 里地里山の放棄や、地方の過疎化などの問題もあり、このことは本当に将来的に解決できるのかなかなか疑問ではある。2016/04/17
H.Yamaguchi
0
野生動物管理を遂行する上で、狩猟者に期待される役割や専門的に捕獲する人材の必要性について説かれていた。科学的な管理手法についても触れられており大満足。 野生動物の生態や管理のモチベーションは他書にあたる必要があるが。2023/06/14
たけのこ
0
野生動物管理の体制や人材確保について、日本の課題から海外事例まで幅広く書いてある。専門書ながら読みやすい。ノルウェーなど、一部先進国の人材不足が日本に近い状況なこと、日本のカワウ管理で猟友会による捕獲と専門的な捕獲技術者のシャープシューティングが比較されている (そして差が出ている) ことなど印象的だった。関連図書もいろいろ読んでみたい。2020/12/11