出版社内容情報
自然・技術・地域社会の3要素を意識しつつ,環境vs.開発から「共生」への転換を提起。〔内容〕人間と自然の関わり/地域を構成する自然のシステム/地域生態システムのための技術/地域生態システムと社会制度/地域生態システムの計画
【目次】
第1編 地域生態システム学とは何か
1.1 人間と自然の共生のための思想
1.2 環境保全と農業生産システム
1.3 森林生態系と人間社会
1.4 野生生物保護
1.5 環境倫理への基本視点
1.6 人と動物の環境世界
第2編 地域を構成する自然の生態システム
2.1 地球環境と生態系
2.2 自然の植物群落の生態
2.3 農地の物質循環
2.4 森林の物質循環
2.5 水循環
2.6 土壌生態系
第3編 地域生態システムのための技術
3.1 アグロエンジニアニングと労働環境
3.2 ファイトテクノロジーによる植物の育成
3.3 雑草生態力学系のモデリング
3.4 養殖・養液複合栽培システムによる水循環利用
3.5 森林修復の樹木生理学的基礎
3.6 樹木病害虫の制御と森林保護
3.7 河川環境の構築
3.8 農地の工学
3.9 土砂災害とその回避
第4編 地域生態システムと社会制度
4.1 地球環境問題の捉え方と環境法の課題
4.2 環境アセスメントによる地域環境の保全
4.3 現代経済と環境政策
4.4 地域計画への住民参加と合意形成
4.5 地域づくりと環境学習
4.6 地域社会と国際協力
4.7 21世紀の人口・環境・食糧
第5編 地域生態システムの計画
5.1 生態系と調和する農村の地域計画
5.2 地域計画と健康科学
5.3 水利用システムの計画
5.4 森林の持続的利用
5.5 都市生態系の特性と緑地保存
5.6 農業と地球環境および日本の農業基盤整備
5.7 施設構造物の環境調和
5.8 生態系廃棄物循環の計画
6. 索 引
【編集】
東
【著者】
青 木 咸 康, 朝 岡 幸 彦
石 橋 整 司, 上 野 洋二郎
植 竹 照 雄, 大 里 耕 司
尾 関 周 二, 加 藤 誠
亀 山 章, 亀 山 純 生
岸 洋 一, 久保田 穣
窪 田 順 平, 小 池 孝 良
木 平 勇 吉, 笹 尾 彰
酒 井 憲 司, 澁 澤 栄
千 賀 裕太郎, 武 田 庄 平
戸 田 浩 人, 東 城 清 秀
中 村 浩 之, 西 村 拓
生 原 喜久雄, 古 林 賢 恒
藤 井 卓, 福 嶋 司
吉 田 央, 若 林 敬 子
渡 辺 兼 五, 渡 辺 司
内容説明
地域生態システム学は「地域」という自然と人間とが共存する地理空間を単位とし、自然の全体を一つの統合された仕組みとして研究する新しい境界領域の学問である。本書は、そのガイドブックとして、自然と人間との関わり、物質や水の循環、植物や土の生態系、農業生産の向上、土や水の有効利用、環境の修復などの技術開発、法律や経済などを含めて社会制度の面からの考察について述べ、それらの理念、技術、制度を統合する立場から、計画手法についてまとめている。
目次
第1編 地域生態システム学とは何か
第2編 地域を構成する自然の生態システム
第3編 地域生態システムのための技術
第4編 地域生態システムと社会制度
第5編 地域生態システムの計画