出版社内容情報
〔内容〕概論/待ち行列アラカルト/交通における混雑アラカルト/滞留型混雑アラカルト/待ちと混雑の数理(ランダム到着とダンゴ運転,待ち行列モデルと利用率,待ち行列ネットワーク,流体モデルによる解析)/混雑と待ちへの対処
内容説明
本書は、前半部ではさまざまな混雑現象を取り上げ、それらを主として「流入」と「流出」の観点から眺めて議論する。後半部では、前半部で取り上げた話題のうち、数理的にもう少し掘り下げると面白いものをいくつか選び、それらをやさしい数学を使って説明している。
目次
1 混雑現象と待ち
2 待ち行列アラカルト
3 交通における混雑アラカルト
4 滞留型混雑アラカルト
5 混雑と待ちの数理1―ランダム到着とダンゴ運転
6 混雑と待ちの数理2―待ち行列モデルと利用率
7 混雑と待ちの数理3―待ち行列ネットワーク
8 混雑と待ちの数理4―流体モデルによる解析
9 混雑と待ちへの対処
著者等紹介
高橋幸雄[タカハシユキオ]
1972年東京工業大学大学院博士課程修了(理工学研究科応用物理学専攻)。東北大学経済学部助教授・教授などを経て、現在、東京工業大学教授(大学院情報理工学研究科数理・計算科学専攻)。理学博士
森村英典[モリムラヒデノリ]
1951年東京工業大学卒業(応用数学課程)。東京工業大学理学部教授、筑波大学大学院経営政策科学研究科教授、日本女子大学理学部教授などを経て、現在、東京工業大学名誉教授。理学博士
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
PapaShinya
1
混雑(渋滞)を待ち行列で扱った教科書。いろいろ詳しく書いてありますが、セルオートマトンの話はない。これを読めば、西成さんの渋滞学が如何にユニークかわかる。あんな簡単なモデルで渋滞の基本的な性質を表現できるのだから。ただ、その限界もこの本読めば何となく・・・。2022/10/30
ケータ
1
オペレーションズリサーチの中でも,特に待ち行列理論に関する入門書.分かりやすいが,公式の導出はなく,詳しく学ぶためには他の文献と併読する必要が有る.2015/12/29
Kei
1
なんで電車ってあんなに混んでるんだろう、とか、学食は何時に行けばそんなに混まないのか?みたいな、待ちに関する疑問を、数理的観点から読み解くもの。 正直言うと、数学とかの世界に精通していない限りは、あまりオススメ出来ませんw 個人的には、こういうことを追求する学問?があるんだなあと、それだけでも面白かったけど、やっぱり数字に強くないとこの本の味はわかりません。。2013/02/20