出版社内容情報
初学者が触媒の本質を理解できるよう,平易に分かりやすく解説。〔内容〕触媒の歴史と役割/固体触媒の表面/触媒反応の素過程と反応速度論/触媒反応機構/触媒反応場の構造と物性/触媒の調整と機能評価/環境・エネルギー関連触媒/他
内容説明
本書は大学や高専における教科書として、触媒化学の要点を説き起こし、「考える講義」の一助となることを目的とし、高度科学技術社会の成立過程で触媒の果した役割を歴史的に示し、資源・エネルギー・環境に関わる明日への期待を示唆した。元素に依存し、経験から生み出された触媒化学に、構造要因としての表面ナノ構造の重要性を示した。解明されつつある反応機構を出来るだけわかりやすく記述した。具体的な触媒の調製法や構造解析法を平易に記述し、材料としての触媒に興味をもてるよう工夫した。光触媒や水素エネルギーなど、明日の資源・エネルギーに関連したフロントを紹介し、展望を記述した。
目次
1 触媒とはなにか
2 触媒の歴史と役割
3 固体触媒の表面
4 固体触媒反応の素過程と反応速度論
5 触媒反応機構
6 触媒反応場の構造と物性
7 触媒の調製と機能評価
8 環境・エネルギー関連触媒
著者等紹介
上松敬禧[ウエマツタカヨシ]
1940年東京都に生まれる。1968年東京工業大学大学院工学研究科博士課程単位取得退学。現在、千葉大学工学部共生応用化学科教授。工学博士
中村潤児[ナカムラジュンジ]
1957年北海道に生まれる。1988年北海道大学大学院理学研究科博士課程修了。現在、筑波大学物質工学系助教授。理学博士
内藤周弌[ナイトウシュウイチ]
1943年北海道に生まれる。1970年東京大学大学院理学系研究科博士課程修了。現在、神奈川大学工学部応用化学科教授。理学博士
三浦弘[ミウラヒロシ]
1947年山形県に生まれる。1975年東京工業大学大学院工学研究科博士課程修了。現在、埼玉大学工学部応用化学科教授。工学博士
工藤昭彦[クドウアキヒコ]
1961年東京都に生まれる。1988年東京工業大学大学院総合理工学研究科博士課程修了。現在、東京理科大学理学部応用化学科教授。理学博士
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