出版社内容情報
類書の中での最高評価を得ている絶好のウェーブレット入門書である。本書はサイエンスライターによるフーリエ解析とウェーブレット理論の一般向け解説書である。本文の間に数学的・工学的な補足もあり,ウェーブレット理論の概要が凝縮
目次
1 フーリエ解析―一篇の詩が世界を変える(一篇の数学的詩;たくさんの奇妙な関係 ほか)
2 新しい道具の探求(現実の歪曲;隠されし時を求めて:窓付きフーリエ解析 ほか)
3 新しい言語が文法を獲得する(マザーかアメーバか?;速く計算する ほか)
4 応用(フラクタルの作り方;マーガレットを生かして雑草を刈る:雑音除去 ほか)
5 ウェーブレットを超えて(ウェーブレット・パケット;マルヴァール・ウェーブレット ほか)
著者等紹介
山田道夫[ヤマダミチオ]
1954年京都府に生まれる。1983年京都大学大学院理学研究科博士課程修了。京都大学防災研究所を経て、現在、東京大学大学院数理科学研究科教授。理学博士。専攻科目は流体力学、応用数学
西野操[ニシノミサオ]
1934年福岡県に生まれる。1956年京都大学医学部薬学科卒業。塩野義製薬株式会社、京都大学大学院薬学研究科博士課程を経て、1966年京都大学化学研究所教務員。1974~1975年フランス国立科学研究センター(CNRS)へ留学。薬学博士。1999年3月逝去
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感想・レビュー
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葉
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フーリエ変換の話から始まっている。フーリエ変換された関数の中では時刻や空間的な場所に関する情報は位相、サインカーブのずれの中に隠されている。補足でフーリエの歴史や成り立ちについて述べられているが、補足5からの高速(低速)フーリエに関しては勉強不足を露呈することになった。高速ウェーブレット変換では、ゲームの木のようなものがあり、下から生えてるのが自分的には非常によかった。マンデルブロート集合は習ったことがなかったので集合論について好きなのでしっかりやりたい。論文を書くにはまだまだ時間が必要である。2014/11/27
式神
0
フーリエ解析から現代までの歴史・伝記のようなもの。ウェーブレットの基本まではすいすいと読める。分量が多いのでちょっと微妙2011/09/29