ビオトープの構造―ハビタット・エコロジー入門

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ビオトープの構造―ハビタット・エコロジー入門

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  • サイズ B5判/ページ数 181p/高さ 26cm
  • 商品コード 9784254180046
  • NDC分類 519.8
  • Cコード C3040

出版社内容情報

ビオトープの実践的指針。〔内容〕ビオトープの構造要素/陸水系(河川,小川,湧水地,ホタルの生息環境,トンボのエコアップ,他)/海域(海水魚類,海域の生態環境)/陸域(里山の構造と植生,鳥類,昆虫,チョウ,隙間の生きものたち)

【目次】
1. ビオトープの構造要素について
 1.1 ビオトープの構造要素について
   環境の物理的構造/ビオトープの物理的構造
2. 陸水系の環境構造と生物
 2.1 河川の環境構造
   自然という言葉の概念/近自然工法と生態系の復元/
   河川生態系を復元する河川工法の視点/基本から応用へ
 2.2 小川の環境構造
   はじめに―小川の意義/小川の区分/小川の環境構造/
   小川の環境調査/おわりに―小川の危機
 2.3 好ましい湧水地の構造のために―魚類から見た湧水環境
   はじめに―淡水環境の現状/湧水の特性/湧水と西美濃/
   魚類から見た湧水の特性/これからの湧水の一例として
   ―池田町の八幡池/湧水地の景観と自然復元
 2.4 ホタルの生息環境
   日本のホタル/ホタルとその生息環境の固有性/水生ホタルとその生息環境
   ―ゲンジボタルを例として/陸生ホタルとその生息環境
   ―ヒメボタルを例として/ホタルへ及ぼす人工照明の影響/
   都市近郊の水田とホタルの保全/南西諸島の人里にすむホタル/
   地域固有なホタルとその生息環境の保護の重要性
 2.5 トンボをシンボル指標としたエコアップ
   エコアップの目的/トンボ池の計画/トンボ池の整備/
   トンボ池の管理と活性化
 2.6 近自然工法と生物―北海道下頃辺川における復元型近自然工法の試み
   下頃辺川の概要/近自然型河川改修(低水護岸)を実施する
   うえでの基本理念/下頃辺川における施工内容とその効果/まとめ
3. 海域の環境構造と生物
 3.1 海水魚類の生息環境
   沿岸魚類の生活環境としての海/沿岸域での魚類の生活生態
 3.2 海域の生態環境づくり
   海洋の物理・化学的状況と生物/海洋生物群集の生態環境区分/
   海域における生息場づくり
4. 陸域の環境構造と生物
 4.1 里山の構造と植生
   雑木林の概念/雑木林の生態環境/更新とその課題
 4.2 鳥類の生息する空間の構造
   生活季節と行動空間の構造/非繁殖行動圏の構造/
   繁殖期行動圏(テリトリー)の構造/生活行動域の構造/
   鳥類の生息環境の構造―東京都港区を事例として/おわりに
 4.3 昆虫の生息環境
   昆虫に親しむ/生態系の中の昆虫類/昆虫類の誘致/
   種の多様性の保持ができる環境づくり
 4.4 チョウの生息環境の成りたち
   森林的環境/非森林的環境/人工的環境
 4.5 隙間の生きものたち
   藁巻き法/藁巻きの高さ/季節による藁巻き動物相/
   樹種による比較/藁巻き内の密度/無公害地域の藁巻き指数/
   殺虫剤散布の影響/火力発電所近くの藁巻き/ビオトープの隙間
5. 索 引

【編集者】
杉 山 恵 一, 福 留 脩 文
【著者】
井 上 智 雄, 小河原 孝 生
小 川 良 徳, 大 場 信 義
倉 西 良 一, 洲 澤   譲
杉 山 恵 一, 高 橋 真 弓
林   公 義, 布 施 英 明
福 留 脩 文, 福 永 泰 久
森   清 和, 森   誠 一
養 父 志乃夫, 和 田 哲 也

内容説明

わが国における身近な自然環境とは、決して原生的なものを意味するものではなく、何千年間かにわたって耕作されてきた水田とその周辺を意味するものである。しかしながらこのような環境での生物は種・個体ともにきわめて豊富であり、いわゆる共存的環境の典型をなすものであった。それは、各種生物のハビタットとしての複雑な自然の構造が最近まで最小限の変化しか蒙ってこなかったことに加えて、人間によって作りだされたあらゆる構造物が、自然材の手づくり的なものであり、むしろ野生生物のかくれがや巣づくりの場を提供してきたことによるものである。一方海域においても、複雑な海岸線を持ち、多様な生態学的意味を持つ環境構造が最近まで保たれたことによって、沿岸生物相はきわめて豊かな内容を持つものであった。これらの基本的要素が、いかに急速にいかに徹底的に破壊されてきたかについては今ここに改めて記すまでもないであろう。本書はそれらの原状における生態学的意味、つまり各種生物のハビタットとしての役割について述べるとともに、人間の手によって失われたそれらをいかにして復元するか、あるいは人工物によって代替させるかについて述べたものである。

目次

第1部 ビオトープの構造要素について
第2部 陸水系の環境構造と生物(河川の環境構造;小川の環境構造 ほか)
第3部 海域の環境構造と生物(海水魚類の生息環境;海域の生態環境づくり)
第4部 陸域の環境構造と生物(里山の構造と植生;鳥類の生息する空間の構造 ほか)