目次
第1部 遺伝子の多様性(遺伝的多様性の成因と測り方;遺伝的多様性の保全と機能)
第2部 種の多様性(種の創出機構;種多様性の維持機構とパターン;種の多様性と生態系の機能)
第3部 生態系の多様性(生態系の構造;生態系多様性の意味)
著者等紹介
宮下直[ミヤシタタダシ]
1961年長野県に生まれる。1985年東京大学大学院農学系研究科修士課程修了。現在、東京大学大学院農学生命科学研究科・准教授。博士(農学)
井鷺裕司[イサギユウジ]
1960年広島県に生まれる。1985年広島大学大学院理学研究科博士課程前期修了。現在、京都大学大学院農学研究科・教授。博士(学術)
千葉聡[チバサトシ]
1960年東京都に生まれる。1991年東京大学大学院理学系研究科博士課程修了。現在、東北大学大学院生命科学研究科・准教授。理学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Tsukasa Fukunaga
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遺伝子の多様性・種の多様性・生態系の多様性という三点から生態学について解説した本。170Pほどと薄い本ではあるものの、割と新しい学説や観点が紹介されており内容は濃いため、生態学の基礎的な内容を知らない人が読むのは難しいかもしれない。個人的には、種を遺伝子とみなし遺伝的浮動の概念を種の変遷に当てはめた「生態学的中立説」や、多様性と機能(生態系サービス)の関連を調査するといった観点が興味深かった。微生物の話があまりなかったが、微生物生態学ではどうなっているのだろうか。2015/07/21