内容説明
現代インドを地誌学的方法論に基づいて、俯瞰的に、包括的に把握する。第1章は、インドの歩みと地域編成を記し、第2章以降では、具体的なテーマを設定してインドの全体像と地域性・空間性を系統的に提示。各章末にはコラムを設けた。
目次
1 総論
2 巨大人口と多民族社会
3 自然的基礎と自然災害
4 農業の発展
5 鉱工業の発展
6 ICTサービス産業の発展
7 交通の発達と観光の展開
8 宗教とカースト
9 都市農村格差と大都市近郊農村
10 都市の成長と都市構造
11 世界の中のインド
著者等紹介
友澤和夫[トモザワカズオ]
1962年愛媛県に生まれる。1990年広島大学大学院文学研究科博士課程後期中退。現在、広島大学大学院文学研究科教授。博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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らっそ
6
「はじめてのインド」にしては難しすぎた。が、ぼんやりとわかった気になった2022/12/09
宮永梨奈
1
【続き】しかしながら、地域差はあるものの、多くの農村ではカーストによる居住地による棲み分けが旧来のまま残っているのも事実である。筆者の農村での調査体験では、上位のカーストの住民が自らのカーストに抱いている誇りを自慢げに語ることがあった。カーストが人々の心に深く刻み込まれていることを示している事例だろう。婚姻においては、カーストに対して厳しく批判している当の本人が、自身の子供を他のカーストの者と結婚させることには反対するといった態度もある。2014/02/19
宮永梨奈
1
インド社会がバラモン、クシャトリア、ヴァイシャ、シュードラの4ヴァルナからなるものとみなされた。独立後の憲法はカーストによる差別を当然のことながら認めていない。現在では公の場における身分的差別化的な慣行、発言・態度なとばほとんどみられない。自らの所属するカーストの習慣や生活スタイルを守ろうとする意識も、とかに都市部では、希薄になってきている。しかしながら、地域差はあるものの、多くの農村ではカーストによる居住地による棲み分けが旧来のまま残っているのも事実である。筆者の農村での調査体験では、上位のカーストの住2014/02/19
宮永梨奈
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インド社会がバラモン、クシャトリア、ヴァイシャ、シュードラの4ヴァルナからなるものとみなされた。独立後の憲法はカーストによる差別を当然のことながら認めていない。現在では公の場における身分的差別化的な慣行、発言・態度なとばほとんどみられない。自らの所属するカーストの習慣や生活スタイルを守ろうとする意識も、とかに都市部では、希薄になってきている。しかしながら、地域差はあるものの、多くの農村ではカーストによる居住地による棲み分けが旧来のまま残っているのも事実である。筆者の農村での調査体験では、上位のカーストの住2014/02/19
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- 和書
- 今日も元気で無事で平穏に