図説世界文化地理大百科 古代のローマ

ティム・コーネル/ジョン・フレデリック・マシューズ

朝倉書店（1985/06発売）

• サイズ A4判／ページ数 244p／高さ 31cm
• 商品コード 9784254165944
• NDC分類 293.2

出版社内容情報

数限りなく魅力あるローマの遺産を図・写真で再現。初期イタリアとローマ共和国，ローマ帝国の華麗な時代，コンスタンチノープルの新ローマの基礎，ユスティニアヌス帝の都市権力の興亡などを解説。地図50，図版520（カラー250）

【目次】
1.　年　表
2.　古代イタリアとローマ共和政
　2.1　発展を約束された都市
　2.2　イタリアおよび地中海の征服
　2.3　危機と改革
3.　共和政から帝政へ
　3.1　ローマの内乱
　3.2　文化的で強大な帝国
4.　ローマ帝国の属州
　4.1　アフリカ
　4.2　スペイン
　4.3　ガッリアとゲルマニア
　4.4　ブリタンニア
　4.5　ドナウ川流域
　4.6　ギリシア
　4.7　小アジア
　4.8　東　方
　4.9　エジプトとキュレナイカ
5.　帝国の衰退
　5.1　混乱と回復
　5.2　コンスタンティヌス大帝と４世紀
　5.3　西ローマ帝国の滅亡
　5.4　東ゴート王国とビザンティン帝国による征服
6.　トピックス
　6.1　古ラティウム
　6.2　エトルリア人
　6.3　アルカイック期のローマ
　6.4　ポンペイにおける市民生活
　6.5　共和政時代のローマ
　6.6　帝政初期のローマ
　6.7　ローマの外港オスティア
　6.8　国家宗教の祝祭
　6.9　東方の宗教
　6.10　皇帝たち：アウグストゥスからユスティニアヌスまで
　6.11　トラヤヌスの軍隊
　6.12　ローマ世界の交通
　6.13　ローマの肖像
　6.14　日常生活
　6.15　製造所と技術
　6.16　民衆の娯楽
　6.17　官僚制
　6.18　コンスタンティヌスの都
　6.19　帝政末期のローマ
　6.20　ラウェンナの華麗な宮廷
　6.21　ローマの遺産
7.　図版リスト
8.　参考文献
9.　地名索引
10.　索　引

感想・レビュー

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[ヴェネツィア]

ローマ帝国による統一以前のイタリア半島の言語地図（BC450〜400年）によれば、最も優勢なのはラテン語だが、他にもエトルリア語やギリシャ語、メッサビイ語など、11言語が確認されている。最盛期のローマは全地中海世界の全てをを版図に入れる（もちろん、ギリシャ語などはまだ存続していた）。そのローマの遺跡があんなに（首都ローマの中心にさえも）今も各地に残るのは不思議な気さえする。セゴビアの水道橋やメリダのローマ劇場など、今でも使えそうだ。実際、修復されているとはい え、ヴェローナのアレーナなどは今も現役である。

2025/03/13