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はじめて学ぶ海洋学

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  • サイズ A5判/ページ数 151p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784254160703
  • NDC分類 452
  • Cコード C3044

内容説明

「海水はどうして塩辛いのか?」「海岸に打ち寄せる波はどこからくるのか?」「どうして深海魚は奇妙な形をしているのか?」…いまさら聞けない素朴な疑問が、海を少し意識するだけで湧いてきます。そんな疑問の数々に答えるべく、本書では海洋学初心者にもわかるように総合科学的視点から解説しています。きっと、本書を読み終わる頃には、『海の理解者』となっていることでしょう。

目次

1 人類の海洋進出(大航海時代~現在:海洋進出と時計の発明;地球表層の約7割は海で覆われている)
2 水の惑星(地球のエネルギー源は太陽だ;海流と台風の意外な関係:大気・海洋の相互作用;大気循環が生み出す地球規模の還流:風成循環;海水が塩辛いのは、「潮吹き臼」ではない:海水の地球化学;波の発生と消滅;深海とはどのようなところか:海洋の立体構造、深層流と表層流)
3 海洋と生物圏のリンク(生命は海洋から:生命の起源と海洋;魚たちの生き残り戦略;深海魚の奇抜な形はどのように決まったか)
4 海洋環境の現状と未来への展望(海洋民族としての日本人;深刻化する海洋汚染:海洋汚染の元凶;海洋資源の現状;健全な海を私たちは子孫に残せるだろうか?)

著者等紹介

横瀬久芳[ヨコセヒサヨシ]
1960年新潟県に生まれる。1990年岡山大学大学院自然科学研究科博士後期課程修了。現在、熊本大学大学院自然科学研究科准教授。学術博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ティス@考える豚

4
高校地学と生物を学んでいた人はわりとすんなり読めるかもしれない。『海』についての自然法則を取り扱っている。意外だが『船舶』についての記述は少なかった。あくまで自然法則上における海洋の学問で、最後に海洋汚染における問題提起である。富栄養化のせいで都会の湖沼ってあんなに青いんだなと思った。プランクトンって死体が毒化することもあるのか。プランクトンが簡単に毒化しないのは食物連鎖があるからって、自然はよくできてんな。2016/01/21

nosime_tombo

2
海洋に関わる歴史・科学について総合的に俯瞰した内容となっている。航海術の歴史、惑星レベルでの海洋・気圏の連結、塩分の由来、潮汐、海流、生物圏とのリンク、食物網、深海、海洋資源などについてなど。マニアックな話を知りたかったので少し物足りなさを感じたが、序盤知識を得る意味では有効。気候変動に関する書籍を合わせて読むと理解が深まる。「はじめに」の通り、ターゲットが海洋学・地学をはじめて学ぶ教養課程の初学者に向けた入り口としては良いと思った。2023/09/30

お抹茶

1
一般教養用の海洋学テキスト。地表と接することなく移動する物体を地球上から観測する場合,コリオリの力による影響で,北半球では進行方向に対して右に曲がって見える。雨や地下水が岩石や土壌に浸透することで,さまざまな元素が溶ける。しかし,淡水では極微量の元素しか溶けていないので,舐めても塩辛くない。海では,吸着や沈殿作用で塩分が取り除かれる。大海原における波高と波長の比が1:7を超えると,波頭は白波が砕波となって壊れ,それ以上波高が高くなることはない。湖面に氷が張ると冷風は遮断され,湖全体の凍結が阻害される。2018/05/21

あらい/にったのひと

1
第二章だけ読み進めるのに時間がかかった。やはり私は物理苦手なんだな…海に関する分野横断的な視点という通りで、歴史、物理、生物、環境とそれぞれの章ごとにテーマに対して初学者に分かりやすくまとめられている本。「宇宙によって閉鎖された有限の世界」という視点は大切かつ分かりやすいものですね。個人的にはポリネシアの人口拡散に先んじて縄文人が南米まで船でたどり着くかな…という気がしますが、このへんはまた別の本を読んでみましょう。2023/07/30

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