出版社内容情報
環境中や廃棄物,食品や製品・材料に含まれる化学物質の分析・特定は安全な社会生活の基盤を築くために必須となっている。
加工食品への農薬混入の問題,不法投棄された廃棄物の特定,工業製品や材料に混入されている化学物質の情報公開など,現在分析手法に対して,より高い精度やスピードが求められている。本書では,化学物質を特定するためのシナリオ作りから始め,適切な分析方法の選択,そして実際の分析方法までを具体的・実践的にまとめるものである。
目次
第1章 ハンドブック活用方法―分析方法と選び方(分析したい物質の分析法がある場合;分析したい物質の分析法がない場合)
第2章 有害物質の分析方法―定量編(ポリ臭素化ジフェニルエーテルのGC/MS分析法;テトラブロモビスフェノールA、デカブロモシクロドデカン、トリブロモフェノール(臭素化難燃剤)のLC/MS分析法 ほか)
第3章 有害物質の分析法―定性編:ターゲット分析とノンターゲット分析(スクリーニング分析法;未知物質を調べる分析法(target analysis))
第4章 有害物質分析の知恵袋―knowledge database(装置を用いた迅速分析;有害物質分析のノウハウ ほか)