出版社内容情報
本巻はIを引き継ぎ,量子力学の公理論的基礎を詳述。これは,基本的には,ヒルベルト空間に関わる諸々の数学的対象に物理的概念あるいは解釈を付与する手続きである。〔内容〕量子力学の一般原理/多粒子系/付:超関数論要項,等
【目次】
3. 量子力学の一般原理
3.1 基本的公理系―状態と物理量
3.2 自己共役演算子の強可換性
3.3 正準量子化
3.4 物理量の例
3.5 状態の時間発展―シュレーディンガーの描像
3.6 例:自由粒子の運動
3.7 物理量の時間発展―ハイゼンベルクの描像
3.8 例:調和振動子
3.9 第3章 演習問題
4. 多粒子系
4.1 状態空間―ヒルベルト空間のテンソル積
4.2 物理量―演算子のテンソル積
4.3 無限粒子系とフォック空間
4.4 無限自由度のCCRの表現
4.5 第4章 演習問題
5. 付録A 測度と積分
6. 付録B フーリエ変換
7. 付録C 超関数論要項
8. 付録D 基本的な不等式
9. 索引
【編集者】
荒 船 次 郎, 江 沢 洋
中 村 孔 一, 米 沢 富美子
内容説明
量子力学の数学的構造を組み立てる素材は、ヒルベルト空間と、そのベクトルに作用する演算子(作用素ともいう)である。本書は、その素材の解説からはじめて、物理的背景を説明しながら、量子力学を数学的に組み立ててゆく。
目次
3 量子力学の一般原理
4 多粒子系
付録(測度と積分;フーリエ変換;超関数論要項;基本的な不等式)