出版社内容情報
流体は定常流から乱流へと大きな変化を伴うが,安定性という観点から体系的に再整理をはかった待望の書。〔内容〕流れの不安定性とパターンの変化/不安定性と解の分岐/平行定常流の安定性/平面ポワズイユ流/急拡大部をもつ管路流れ
内容説明
流れは層流と乱流に大別されると考えられてきた。層流と乱流の境界は明確ではないが、比較的単純な流れのパターンをもつ定常な層流が、不安定性により複雑なパターンの振動流へ移り変わり、その振動流が再び不安定となって、より複雑なパターンをもち複雑な時間的変動をする流れとなることを繰り返して、やがて乱流にいたる。流れの安定性理論は、層流からどのような経過をたどって乱流化するのかを調べることを目標としている。本書は、著者たちが長年学び、研究してきた流れの安定性に関する基礎的なことがらと研究成果を若手の流体力学研究者に紹介するものである。
目次
1 流れの安定性とパターンの変化
2 流れの不安定性と解の分岐
3 2次元平行定常流の安定性
4 平面ポワズイユ流
5 急拡大部をもつ管路流れ―非平行流の安定性理論
付録(線形撹乱方程式の初期値問題;振幅方程式の導出;ホップ分岐のノーマルフォームに対する摂動の影響 ほか)
著者等紹介
水島二郎[ミズシマジロウ]
1947年京都府に生まれる。1975年京都大学大学院理学研究科博士課程修了。現在、同志社大学工学部機械工学科教授・理学博士
藤村薫[フジムラカオル]
1952年京都府に生まれる。1978年京都大学大学院工学研究科修士課程修了。現在、鳥取大学工学部応用数理工学科教授・理学博士
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