現代人の物理<br> 拡散現象の物理

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現代人の物理
拡散現象の物理

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  • サイズ A5判/ページ数 189p/高さ 22X16cm
  • 商品コード 9784254136234
  • NDC分類 428.4

出版社内容情報

物質中の原子を対象として,その拡散現象の背景にある物理とさまざまな拡散測定法の物理的基礎を詳述。〔内容〕拡散現象―そのマクロな描像/拡散現象―そのミクロな描像/固体における原子ジャンプ機構/拡散現象における空間的相関/付録

【目次】
0. 序――拡散現象とは
1. 拡散現象,そのマクロな描像
 1.1 拡散方程式
 1.2 流れの駆動力
 1.3 2元系における原子拡散
 1.4 拡散とイオン伝導
1.5 半導体における電子と正孔の拡散
2. 拡散現象,そのミクロな描像
2.1 拡散方程式の微視的な意味づけ
 2.2 易動度の微視的な意味づけ――ランジュバン方程式
 2.3 中性子散乱による時間空間相関の測定
 2.4 核磁気共鳴(NMR)
3. 固体における原子ジャンプ機構
3.1 典型的な固体における拡散機構
 3.2 熱活性化過程とは
 3.3 アレニウス・プロットから知られること
4. 拡散現象における空間的相関
4.1 原子的スケールでの相関――トレーサー相関係数
 4.2 長距離の相関――拡散から「流れ」へ
5. 付 録
5.1 保存則(連続の式)
 5.2 ゴルスキー効果
5.3 電気化学的な拡散測定法など
 5.4 フェルミ統計に従う粒子の化学ポテンシャル
5.5 各種放射線の波長とエネルギーの比較
 5.6 元素の中性子散乱断面積
5.7 ファン・ホーヴェ時空相関関数の計算
 5.8 原子核スピン磁気双極子などについての量
5.9 パルス法NMRの原理
 5.10 運動による尖鋭化
5.11 結晶格子上をランダムに移動する粒子の確率的取り扱い
 5.12 低周波(高温)極限での磁気双極子相互作用の自己相関関数
5.13 点欠陥の生成エントロピー
 5.14 金属中の原子半径
5.15 スヌーク効果(Snoek effect)
 5.16 イオン半径
5.17 点欠陥の反応と質量作用の法則
 5.18 急冷凍結・回復実験から拡散係数を求める方法
6. 巻末文献
7. 索 引

内容説明

拡散現象とは、多くの「もの」が不規則な運動をしているときにその統計的分布が時間とともに変化していく現象を指す、きわめて広義の術語である。本書では主として物質中の原子を対象として、その拡散現象の背景にある物理を浮き彫りにするようにした。また、その際に、ほとんどすべての拡散測定法について、その物理的基礎をていねいに説明することにした。

目次

1 拡散現象、そのマクロな描像
2 拡散現象、そのミクロな描像
3 固体における原子ジャンプ機構
4 拡散現象における空間的相関