出版社内容情報
物理学の基礎としての「波動」「光」「熱」の入門テキスト。〔内容〕波/波の反射,固有振動/分散と群速度/電子波/光と波動/幾何光学/光子/熱と熱力学/熱力学第1法則/理想気体/熱力学第2法則/熱平衡状態/ミクロの世界と熱力学
【目次】
1. 波 動
1.1 波
1.1.1 波とは
1.1.2 1次元の波の表現
1.1.3 波動方程式
1.1.4 3次元の平面波と球面波
1.2 具体的な波
1.2.1 弦を伝わる横波
1.2.2 棒を伝わる縦波
1.2.3 音 波
1.2.4 ドップラー効果
1.3 波の反射,固有振動
1.3.1 波の反射
1.3.2 正弦波の反射と定在波
1.3.3 固有振動
1.4 波の特性
1.4.1 波の強さとエネルギー
1.4.2 波の透過・反射とインピーダンス
1.5 分散と群速度
1.5.1 分散とは何か
1.5.2 波 束
1.5.3 群速度
1.6 電子波
1.6.1 電子の波動性
1.6.2 電子の波に対する波動方程式
1.6.3 電子波と電子の運動
2. 光
2.1 光と波動
2.1.1 光とは
2.1.2 偏 光
2.1.3 波動光学とホイヘンスの原理
2.1.4 ヤングの実験
2.1.5 回折格子
2.1.6 フラウンホーファー回折
2.2 幾何光学
2.2.1 フェルマーの原理
2.2.2 鏡とレンズ
2.2.3 幾何光学の公式
2.2.4 幾何光学の限界:収差と分解能
2.3 光 子
2.3.1 光の粒子性
2.3.2 光電効果
2.3.3 コンプトン効果
2.3.4 光と物質の相互作用
2.3.5 光を発生させるメカニズム
2.3.6 レーザー
3. 熱
3.1 熱と熱力学
3.1.1 熱力学
3.1.2 物質の状態
3.1.3 物質の性質
3.2 熱力学第1法則
3.2.1 内部エネルギー
3.2.2 熱力学第1法則
3.2.3 いろいろな変化
3.3 理想気体
3.3.1 状態方程式
3.3.2 定積変化と定圧変化
3.3.3 等温変化と断熱変化
3.4 熱力学第2法則
3.4.1 熱機関
3.4.2 熱力学第2法則
3.5 エントロピー
3.5.1 準静的変化とエントロピー
3.5.2 理想気体のエントロピー
3.5.3 エントロピー増大の原理
3.5.4 エントロピーと秩序
3.6 熱平衡状態
3.6.1 自由エネルギー
3.6.2 熱平衡の条件
3.6.3 物質の相図
3.7 ミクロの世界と熱力学
3.7.1 気体の分子運動論
3.7.2 エントロピーとミクロな状態
4. 付録 波束とフーリエ変換
4.1 フーリエ変換について
4.1.1 フーリエ級数
4.1.2 複素数で書き換える
4.1.3 フーリエ変換
4.2 波束の移動する速さ
5. 問題の解答
6. 物理定数表とギリシャ文字
7. 参考図書
8. 索 引
【編集者】
荻 原 千 聡, 嶋 村 修 二
【著者】
石 田 修 一, 荻 原 千 聡
尾 形 修 司, 篠 塚 雄 三
嶋 村 修 二
内容説明
本書は、物理学の基礎として「波動」「光」「熱」の分野を解説した入門書である。読者としては、大学1・2年、短大、高専などで、力学、電磁気学の初等的な部分をすでに学んだか、あるいは現在学んでいる学生を対象にしている。本書は、これらの学生諸君に、「波動」「光」「熱」についての基礎的なことを理解してもらい、さらに、ミクロな世界の物理学である量子力学や統計力学へ進む橋渡しをする。
目次
1 波動(波;具体的な波 ほか)
2 光(光と波動;幾何光学;光子)
3 熱(熱と熱力学;熱力学第1法則 ほか)