生命現象と物理学―「生きもの」と「もの」の間

生命現象と物理学―「生きもの」と「もの」の間

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  • サイズ A5判/ページ数 161p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784254130676
  • NDC分類 464.9
  • Cコード C3042

出版社内容情報

「生きもの」と「もの」の間にはどのような隔たりがあるのか?〔内容〕生物と情報(上田哲男,羽生義郎,松本元)/生物の運動(吉川研一,八田一郎)/ゲルの物性と機能(田中豊一,本川達雄)/生命現象と物理学(川久保達之)

【目次】
1. インテリジェンスの自己組織化原理:粘菌に学ぶ
 1.1 はじめに
 1.2 化学振動
 1.3 パターン形成
 1.4 連結した自励振動子の体系としての細胞
 1.5 結 語
2. ヤリイカ巨大軸索に見られるカオスと神経興奮のダイナミクス
 2.1 非線形非平衡系の立場からの神経興奮現象とヤリイカ巨大軸索
 2.2 神経興奮現象のダイナミクス
 2.3 神経興奮現象の定量的記述
 2.4 巨大軸索膜の微細構造
 2.5 おわりに
3. DNA分子のダイナミクスと「生命現象」
 3.1 生命とDNA
 3.2 タンパク質発現のシステムダイナミクス
 3.3 DNA分子のダイナミクス
 3.4 コイル-グロビュール転移の理論
 3.5 DNAの折りたたみのダイナミクス
4. モデル生体膜における階層的多状態遷移過程
 4.1 はじめに
 4.2 サブ転移で現れる多状態遷移
 4.3 メイン転移で出現する共存状態
 4.4 酸性リン脂質と塩基性ポリペプチドの相互作用
 4.5 リップル構造および逆ヘキサゴナル構造の出現機構
5. ゲルの相転移と生命機能の基本原理
 5.1 はじめに
 5.2 ゲルとは
 5.3 ゲルの相転移現象
 5.4 臨界現象
 5.5 生命活動の基本相互作用とゲルの相転移
 5.6 ゲルの新しい相
 5.7 ランダム高分子ゲルの多重相と生命活動
 5.8 これからの研究の進展方向
6. 価値・時空・ナマコの皮
 6.1 価値の問題
 6.2 生きものに特有な「時間・空間・エネルギー」
 6.3 生きものと物との間―階層性から考える
 6.4 生きものの特徴―水っぽいということ
 6.5 ナマコの皮
 6.6 シンポジウム印象記
7. 生命現象と物理学
 7.1 物理学は生命現象をどこまで理解できるか―ゾウリムシの走熱性を例として―
 7.2 人工膜に見られる興奮現象
 7.3 ランダムな振動からの方向性あるマクロな運動の発現
8. 索 引

【編集者】
北 原 和 夫, 田 中 豊 一
【著者】
上 田 哲 男, 川久保 達 之
北 原 和 夫, 田 中 豊 一
羽 生 義 郎, 八 田 一 郎
松 本   元, 本 川 達 雄
吉 川 研 一

目次

1 生物と情報(インテリジェンスの自己組織化原理―粘菌に学ぶ;ヤリイカ巨大軸索に見られるカオスと神経興奮のダイナミクス)
2 生物の運動(DNA分子のダイナミクスと「生命現象」;モデル生体膜における階層的多状態遷移過程)
3 ゲルの物性と機能(ゲルの相転移と生命機能の基本原理;価値・時空・ナマコの皮)
4 生命現象と物理学(生命現象と物理学)