出版社内容情報
19世紀における概念上の革新を平易に解説した好著。〔内容〕19世紀物理学の概念構造/物理理論の道具立て/エネルギー物理学と力学的説明/物質と力:エーテルと場の理論/物質理論:分子論的物理学にまつわる諸問題/力学的世界像の衰退
【目次】
1. 序:19世紀物理学の概念構造
1.1 物理学の誕生に向けて
1.2 エネルギー物理学と力学的説明
1.3 エーテルと場の理論
1.4 分子論的な物理学をめぐる諸問題
1.5 力学的説明の地位
1.6 物理学の歴史についての記述
2. 物理理論の道具立て:エネルギー,力,物質
2.1 ラプラスの物理学
2.2 英国の物理学における,不可秤量流体の否定
2.3 フレネルと弾性固体エーテル
2.4 光エーテルと力学的説明
2.5 フーリエと,物理学における数学的方法
2.6 電気エーテル
2.7 転換過程と自然の統一性
2.8 自然の統一性:熱と力学的な仕事
2.9 ヘルムホルツとエネルギーの保存
3. エネルギー物理学と力学的説明
3.1 カルノーの熱と動力
3.2 トムソンと熱力学上の諸問題
3.3 クラウジウスと熱力学の法則
3.4 トムソン:エネルギーの保存と散逸
3.5 エネルギー物理学の登場
3.6 転換と保存:力とエネルギーの概念
3.7 不可逆性:クラウジウスとエントロピー
3.8 不可逆性と宇宙生成論
3.9 エネルギー物理学と「動力学的」説明
4. 物質と力:エーテルと場の理論
4.1 ファラデーの場の理論
4.2 トムソン:エーテルの場
4.3 マクスウェルの場の理論
4.4 英国の物理学におけるエーテルと場,1880-1900
4.5 ドイツの物理学における,力およびエーテルの理論
4.6 ヘルツと電磁波
4.7 エーテル中での運動に関する問題
4.8 ローレンツと電磁気学的世界像
5. 物質理論:分子論的物理学にまつわる諸問題
5.1 化学的原子論
5.2 分子論的物理学 気体運動論
5.3 分子構造に関する問題
5.4 分子論的物理学と熱力学
5.5 化学熱力学とエネルギー論
6. エピローグ:力学的世界像の衰退
7. 文献案内
8. あとがき
9. 索 引
内容説明
この書では、19世紀物理学における主要な概念的な問題を巡って論述が展開されている。
目次
1 序 19世紀物理学の概念構造
2 物理理論の道具立て―エネルギー、力、物質
3 エネルギー物理学と力学的説明
4 物質と力―エーテルと場の理論
5 物質理論―分子論的物理学にまつわる諸問題
6 エピローグ 力学的世界像の衰退