内容説明
空間統計学の“Lower the bar”を目的として、その理論と具体的なモデリング技法を網羅的かつ丁寧に解説。地球統計学と空間計量経済学、自然科学、人文・社会科学という異なる両分野のモデリング技法を、同一書籍の中で統一的に解説する初の試み。
目次
空間データの定義と特徴
数学的準備
空間重み行列と空間的影響の検定
地球統計学
空間計量経済学
著者等紹介
瀬谷創[セヤハジメ]
1984年茨城県に生まれる。2013年筑波大学大学院システム情報工学研究科博士後期課程修了。現在、国立環境研究所地球環境研究センター特別研究員。博士(工学)
堤盛人[ツツミモリト]
1968年広島県に生まれる。1993年東京大学大学院工学系研究科修士課程修了。現在、筑波大学システム情報系教授。博士(工学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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shin_ash
7
仕事上必要になりそうなので読み始めた。大別すると地球統計データ、格子データ、空間点過程に分類できる様で本書は一つ目を地球統計学、二つ目を空間計量経済学として紹介する。更に両者の共通基礎事項として空間重み行列について解説する。それぞれの分野で発展した事を統合的に取扱うと言うのはいかにも統計学らしい試みであり、ありがたくもある。その反面、広範囲な話題を用語の統一もままならない中で説明するためか、個々の説明の説明は雑になりがちである。時系列も含めて、関連ありそうな話題をとりあえず一通り触ったような読後感である。2020/08/12
にーにゃん8歳児@ボストロール
1
こういう時に使う!ってよりは、最近空間的自己相関を使うようになってきて・・・そのMethod行列はこうで・・・っという内容。入門書としては難しいかもしれない。また、式で書かれているので、実際の統計に用いる時には別に参考が必要。2016/11/06
inakoshi
0
指導教官からの推薦。CDT(Cluster Detection Test)だけ知るのではなく、関連分野全体は自然と学んでおくべきという指導だろうと理解。空間統計学では比較的新しい時代の出版で、式の導出などはバッサリ省略して結果だけ示すことでコンパクトにおさまっている。分野全体を俯瞰するのに良いやりかたで、実際有益であった。専門的に学ぶならちゃんと論文をあたるべきである。2017/01/03
サンチェス
0
今までの統計学は、「ある/なし」や「数字の大きさ/小ささ」といった要因で何かを推測したり傾向を探っていた。けれど、これに「位置情報」を加えたらもっと正確にならないか?というのが空間統計学の考え方…だと思う。 このレベルの理解なら2章まで読んで棚に戻していいけれど、この方法を使って何かやりたいなら全部読めるようになった方がいい。人文学でも使えるんだろうけど、私には実力が無かった。2015/11/29
tishr
0
いまいちよく分からなかったけど、この分野について簡単に知ることができて良かった。2015/05/05