目次
1 統計モデルによる火力発電用ボイラの制御
2 多変量自己回帰モデルを用いた生体内フィードバック解析
3 経済時系列の変動要因分解
4 船体運動と主機関の統計的最適制御
5 地震波到着時刻の精密な推定
6 人間‐自動車系の動特性解析
7 船体動揺データを用いた方向波スペクトルの推定
8 生糸繰糸工程の管理
9 薬物動態解析への応用
10 状態が切り替わるモデルによる時系列の解析
11 時変係数ARモデルによる非定常時系列の解析
著者等紹介
赤池弘次[アカイケヒロツグ]
1927年静岡県に生まれる。1952年東京大学理学部数学科卒業。現在、文部省統計数理研究所前所長。理学博士
北川源四郎[キタガワゲンシロウ]
1948年福岡県に生まれる。1973年東京大学大学院理学系研究科数学専攻修士課程修了。現在、文部省統計数理研究所教授。理学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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shin_ash
5
時系列分析をする方向になりそうなので、頭を時系列分析にする為に読んでみた。「実際」のタイトルの通り、実際の問題に対して時系列解析を実践した報告集である。基本的にはARモデルとAICで立ち向かう訳だが、これを状態空間表現して整理し、最尤法なりカルマンフィルタなりで解いていく。特筆すべきは問題の解法もさることながら、その問題の定式化を解説してる部分だろう。今日の機械学習事例では肝心なところがボカされていることが多いが、そう言う部分をキッチリ解説している。30年前の本の復刊であるが今日では貴重な名著であろう。2023/10/21