目次
宗教と文明
宗教の大地
1 古代文明と宗教(日本の蛇信仰―「見立て」と巨木信仰;マヤとアステカの宗教;古代イスラエルの宗教;巡礼と文明の回廊)
2 風土と宗教(無常感と文明;東西の風土と宗教;日本仏教における自然―自然解釈の可能性について;マライシアの心―意識と行為種子)
3 現代文明と宗教(宗教を忘れた文明;東西の生命主義―20世紀初頭の脱近代思想;神殺しの文明)
著者等紹介
山折哲雄[ヤマオリテツオ]
1931年サンフランシスコに生まれる。1959年東北大学大学院博士課程修了。現在、白鳳女子短期大学国際人間学科教授。文学修士
中西進[ナカニシススム]
1929年東京都に生まれる。1959年東京大学大学院博士課程修了。現在、帝塚山学院大学国際理解研究所所長。文学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Yasuaki Miyamoto
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砂漠で生まれた一神教と森から生まれた多神教が、それぞれ自然(主に森林) にどのように対峙してきたか、その発生・拡大過程に沿って書かれています。「いま一神教の人々が思い起こさなければならないのは、このキリスト教のもつ融合性と変容性の側面である。一神教が対立と闘争ではなく融合性と変容性を前面に打ち出してきたとき、世界平和の第一歩が保障されるだろう。21世紀に必要な宗教とは、自然との交流、風土との交流を根幹にすえ平等主義に立脚した融合性と変容性に富む宗教なのである。」という記述に深く共感します。2015/02/19




