文化遺産の保存と環境

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  • サイズ A5判/ページ数 276p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784254105629
  • NDC分類 208
  • Cコード C3340

出版社内容情報

現在問題となっているアンコールワットをはじめ世界の遺跡や文化財につき,修復事業とその意味,文化協力の考え方,遺跡保存修理の現在と将来を解説。〔内容〕危機に瀕する文化遺産/文化遺産の保存とハイテク/地域の発展と文化遺産の保存

【目次】
1. 総 論 アジアの文化遺産と国際協力
 1.1 文化遺産の宝庫―東南アジアの事例から
 1.2 東南アジアの文化遺産に対する日本の貢献
 1.3 上智大学の多国間文化協力方式―「国際共同プロジェクト」の事例から
 1.4 文化遺産の保存修復事業とその意義
 1.5 文化協力の基本的な考え方―カンボジアの事例から
 1.6 村人と遺跡との共存を目指して
 1.7 アジアの遺跡保存修復の現状と将来
2. 危機に瀕する文化遺産
 2.1 密林に花咲いたアンコール文明―カンボジア内戦下のアンコール
 2.2 石と土のピラミッド神殿―メソアメリカの都市遺跡の発掘と保存
 2.3 雨で崩れる敦煌莫高窟
 2.4 チャンパが危ない
 2.5 モエンジョ=ダロ―崩れゆく最古の計画都市
 2.6 コラム:温帯アジアの建築と熱帯アジアの建築―朝鮮建築とクメール建築の空間構成と環境
3. 文化遺産の保存とハイテク
 3.1 遺物の保存とハイテク
 3.2 アンコール遺跡の大地
 3.3 コラム:アンコール遺跡と環境保全
 3.4 コラム:ラパヌイ(イースター島)のモアイを掘る
4. 文化遺産の保存と観光開発
 4.1 文化遺産保存のマスタープラン
 4.2 文化遺産の保存と国際協力
 4.3 文化遺産の保全と観光開発
 4.4 コラム:アスワン・ハイダムの教訓―文明の発展と文化遺産
5. 文化遺産と文明形成の背景
 5.1 クメール建築誕生の背景
 5.2 クメールの美意識と自然観
 5.3 メソアメリカ文明と自然観
6. 文化遺産保存と国際協力
 6.1 世界遺産条約―文化遺産からみたそのしくみと日本の課題
 6.2 救うのは遺跡か人間か?
 6.3 コラム:法は歴史的文化環境を守れるか
7. あとがき
8. 索 引

【総編集者】
伊 東 俊太郎, 梅 原   猛
安 田 喜 憲
【編集者】
石 澤 良 昭
【著者】
浅 井 和 春, 石 澤 良 昭
猪 熊 兼 勝, 上 野 邦 一
遠 藤 宣 雄, 大 井 邦 明
片 桐 正 夫, 河 野   靖
小 西 正 捷, 酒 井   幸
沢 田 正 昭, 重 枝   豊
高 山 智 博, 坪 井 善 明
西 浦 忠 輝, 益 田 兼 房
宮 川 朝 一, 盛 合 禧 夫
湯 浅 赳 男, ラオ キム リァン

内容説明

新たな文明のパラダイムを提示。20世紀末の人類は自然との共存にゆきづまった。地球環境問題は文明の問題でもある。この地球と文明の危機をのりきるために、本講座は自然科学、人文科学、社会科学の第一線の研究者の英知を結集し、自然と人間の共存を考える新しい視点を追求する。

目次

1 危機に瀕する文化遺産
2 文化遺産の保存とハイテク
3 文化遺産の保存と観光開発
4 文化遺産と文明形成の背景
5 文化遺産保存と国際協力