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出版社内容情報
人生を賭けた先生がいた。
幕末の狂美・吉田松陰物語!!
幕末に数々の英雄を生み、そして後世にまで人々の思想に根強い影響を及ぼした吉田松陰。
そんな男の狂おしく美しく、そして不器用な生きざまが「松下村塾」の塾生たちとの温かなふれあいを通して描かれる。
高杉晋作、伊藤博文、久坂玄瑞。疾風幕末を劇的に生き抜いた男たちの師、その教えとは…!?
そして、なぜ吉田松陰という幕府転覆の核が生まれ、その男の目に日本の未来がどう映っていたのか。
TVアニメ化作品「ALL OUT!!」や、TVドラマ化「ここは今から倫理です。」の鬼才・雨瀬シオリが、紡ぐ最新刊!
全日本人必読の美麗ヒストリーコミック。
時代を越えて〝狂″のレクイエムが鳴る――。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
新田新一
12
若き日の吉田松陰を描いた傑作。高杉晋作、伊藤博文などの幕末の偉人が登場します。雨瀬さんの作風は、繊細でありながら力強く、熱いです。悲しみや感激のあまり泣き出してしまう吉田松陰の姿に、その作風が生かされています。この巻では、最終話が飛び抜けた傑作。話が明治に移っており、吉田松陰たちは出てきません。松陰の兄と伊藤博文が吉田松陰のこと回想します。若くして死んでいった若者たちのことを想うと自然と涙が。伊藤博文は吉田松陰を現実離れして、地に足がついていなかったと思い返します。でも松陰の気概を忘れられないのです。2023/11/14
軍縮地球市民shinshin
7
吉田松陰とその門下生達との交流を描いた漫画。作中の松陰の言葉は実際文献にあたってしらべたもののようだ。松陰は学者とはいっても「実践」や「行動」を重視した人で、黒船密航とか老中襲撃計画とか過激なものが多い。最後の章は明治になってからの伊藤博文晩年の回想で、松陰が美化されているというのは感慨深い。一人称を「僕」といい、「君」と呼んだのもたしか松陰が最初だったとか。ただ関東の人間なのでどうも松陰の学問より水戸学の方がよいとおもう。2021/10/24
Yappy!
4
吉田松陰のイメージってもっと堅かったから、なんかこのはっちゃけっぷりってきっと大変だったんだろうなぁ。でもこれくらいのエネルギーがある人じゃないと、変わることへ進めないのですよね。2021/11/07
ナセル
2
過激思想の人というイメージがありましたがなんというか…子供のまま大人になってしまったような感じの人。それなりに歳を重ねた人なら色々なことを考えて留まってしまいそうなものなのに、躊躇わず行動する(黒船乗船とか)そういう部分が門下生たちには松陰が魅力的に映ったのでは。獄中の恋愛未満なエピソード素敵でした。2022/04/02
じゅう
1
松陰先生だけでなく、この漫画の登場人物泣き虫が多いね。雨瀬シオリさんの癖なのかな。そういう激情家ばかりだからこそ倒幕なんてことを成し遂げてしまったとも言える。2024/07/09