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出版社内容情報
令和元年 夏、うつくしい初恋。
終幕ーー。
再び〝あさこ〟の故郷を訪れた将司と優花子。
彼らは彼女のことを知るとされる女性「さちこ」を探すため、地元の人間たちに聞き込みを行うのだが…!?
辿り着く先は過去の呪縛か、それとも未来への道標か。
魔女の真実が、徐々に浮かび上がっていくーー。
未だ燻る追悔の煙は、灰となって想い出にさえ降り積もる。
訣別の初恋物語、完結。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
黒瀬
54
完結。少年の脳を焼き切ったミステリアスな彼女との物語もこれで終わり。しかしあさこの罪は大きい。将司はもう普通の人じゃ満足できない体にされているような? 幼心にそれは劇薬だぜ……。しかしながらLGBTや尊属殺、虐待など随所に平成と現代との価値観の差や社会問題を織り込んでくるのは個人的だが大いに参考になった。2024/02/26
Masa
3
読了。もう少し読みたかったけど、まぁこんなところかと。クライマックスのシーンがすごく良かった。おつかれさまでした。2023/08/20
tako
2
ものすごく面白かった。カジュアルに陰鬱な90年代と伝染病流行前の小康状態の10年代末を行き来する構成が最初から見せられているので謎解きが存分に味わえる上、漫画としての演出力が高いので、あやしい魅力のあさねえにどんどん吸い込まれていく。親子や大人子供や性の見せ方が多様で現代的だがたった20年の差なのである2024/07/04
ナタデココ
1
あさねえが当時後追いを選ばなかったことには結局納得できず終いであった。ハッピーエンドでももっと苦いのを期待していたので、こうぬるい感じになるとは少々残念である。コロナまで入れて、ここまで積極的に時勢を取り入れた作品は初めて読んだかもしれない。2024/05/15
mnmn
1
平成生まれ平成育ちなので過去シーンは懐かしさでいっぱい!そして当時の「当たり前」の価値観の違和感、あるいはそれをそもそも作品の要素として本筋に入れ込むこと、またそれに読者側も気づかされるのは、令和の今だから実現することだなと。「今は当時より生きやすいよ」という旨の発言が現代シーンの方で何度か出てきていますが、令和は令和でまた別の苦しさや課題も出てきていると感じるので、つまり社会において人はその時々の価値観や環境の変化に常に揉まれ続けるものなのか。それが「人が人と生きる」ということなのか。2024/05/03