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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
黒瀬
77
【何も考えずこうしてボーッとする時間がどれだけ尊いか大人になってやっと分かったんだよね】 令和元年の夏に実家へ帰省する将司の頭にはあの夏の思い出が鮮烈に焼き付いている。時は平成8年、11歳。客として田舎の民宿に泊まっている謎多き美女との生活をノスタルジックに描いた純文学的青春モノ。今は何をしているのか、生きているのかすら分からない『あさこ』は間違いなくそこに居て、ひとつ屋根の下で暮らしを共にした。悪い噂やほのかに漂う危険な香り。それは一度味わってしまったら二度と忘れられないドラッグのように……。2020/12/10
トラシショウ。
29
「こんな紙切れ一枚くそ真面目に埋めたところで、あたしの何がわかんだろうね」(このカベの向こうにあの人がいる・そう思うとまたドキドキして、僕はこの夜、何回も寝返りをうった)。現在、夏。故郷である海沿いの田舎町へ向かう青島将司は、幼き日に出会った素性不明の女性「あさこ」との日々を思い出す。平成八年、夏。体も小さく引っ込み思案なマサシは、実家である親の経営する民宿に長期宿泊しにやって来た「あさこ」に魅了される。咥えタバコが似合う都会的な彼女との交流が導くものは。エグいノスタルジーとなる予感(以下コメ欄に余談)。2020/06/01
Masa
9
読了。危なく帰ってこれなくなるところだった。絶妙なところで1巻が終わっていてどうにか戻ってこれました(続き早く! という終わり方でもありました)。ふぅっとため息をつき、なにかわからないものが心にザクザク刺さっていて、どんどん刺さり続けていて。今日が青空じゃなくてよかった、と。もし青空だったらまた一気に引き戻されたと思います。ノスタルジィとはちょっと違う、不思議な感覚です。憧れか? まさかいまさら新しい作者のマンガを手に取ることになるとは思っていなかった。続き、絶対読みます。2020/05/26
北白川にゃんこ
5
おいどうなるんだこれ2023/07/03
らっこ
3
田舎で暮らすいじめられっ子な小学生が、民宿にやってきたあさこと名乗る女性に気を引かれるお話。いなりこんこんの作者だと手に取りましたが、過去を振り返る構造的にも全体的に暗め。過去を調べるゲームなどあさこも大概な性格ですが、アジか人魚と尋ねる主人公もなかなかズレてますね。大人になった今振り返るという視点なので、憧れの色も強めです。あさこの過去を巡るトラブル発生で、この問題をじっくり進めるかと思いきやあっさり幕引きで驚きました。2022/08/04
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