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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
unknown
2
生半可なコミカライズで終わっていない。気を抜けば逆に獲って喰われてしまいそうな破滅。「そうアレンジするか!」という驚きと、ぶっ壊れた苛烈な描写が次から次へと襲い掛かってきて、色んな意味でグチョグチョのドロドロ。そしてやはり触手描写の力の入り具合がハンパない。コミカライズのきっかけになった読み切り「帝都闇花忌憚」の方もこれでも喰らえと言わんばかりのビンビンくるパトス爆裂。前作『魔女の騎士』が好きだった人は勿論、そうでない人も読んでその身を破滅に捧ぐべし。2010/08/03
メロン泥棒
2
「壊」の文字は伊達じゃない。まさしく壊れてゆく主人公・葉蔵の世界が生々しく描かれて眼を背けたくなりながらも読まずには居られない。とにかく、すごい本だった。2010/07/22
クローカ
2
漫画。日本古典文学の再解釈もの。と言ってしまえるぐらいそのテの作品は増えましたが、その中でもこれはかなりの成功例でしょう。随分昔に原作を読んだとき、「これは俺だ」と(今思えば傲慢にも)思ったわけですが、その時の事をガツンと思い出す羽目になりました。圧倒的なセンスの良さ。原作も読み返すかなあ。2010/07/23
そうめん
1
絵がとても好き。『人間失格』にオリジナルを加えた(原作どんなだっけ?)作品で、一冊で完結してるのがいいです。女の子が可愛くて、あと葉蔵くんも可愛い。とても良くって好きなんですが、調べると著者の二ノ瀬泰徳先生の作品は少ないようですね2021/08/31
akiu
1
なぜ「人間失格」を読もうと思ってこれを手にとってしまったのか。人間失格の殻をかぶった、グチャグチャでドロドロでエロエロな何か(触手)である。まさに壊れていて、極端すぎるその表現に圧倒されてしまった。絵のバランスとかもちょっと変だし、クラクラしていい意味で気持ち悪い。たぶん傑作なのでしょうが、手放しに傑作というのが後ろめたく、はばかれてしまうほどの背徳感に満ちあふれていました。2014/12/18