出版社内容情報
第7巻 誕生編 PART-3
泥沼化するベトナム戦争。裏で「黒い幽霊団」が暗躍しているのではないかと疑う009たちは激戦地へと乗り込むが…!?
「ベトナム」編および「ミュートス・サイボーグ」編前半に相当するエピソードを収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Die-Go
36
映画化記念に久し振りに再読。誕生編PART3。ベトナム編と、ミュートスサイボーグ編の導入部分を収録。005の強化を計るギルモア博士に003が「いまでさえもうじゅうぶんに人間らしくないのに・・・」と泣き走り去っていくところがこの物語の哀しさを表している。改造されていない人間よりも強力であるがために、争いを止める役割を担わなければならない00ナンバー達を、最大の戦いが待ちうけている。★★★★☆2016/12/11
Die-Go
23
サイボーグ達には次々と強力な敵サイボーグが送り込まれてくる。その戦いは勧善懲悪なものばかりではなく、哀しみも。殺していいものなんていないのに。そして、伝説のミュートスサイボーグ達との戦いへと突き進んでいく。★★★★☆2022/06/18
カキ@persicape
8
望んでサイボーグになっていないのに、ブラック・ゴーストと唯一対抗出来る彼らは戦わなきゃいけなくて。旧式の彼らは敵に勝るようアップデートしないといけなくて。だから人間性を無視して改造せねばならなくて。人間から離れるのは嫌だけどそれでしか生きる活路は見出せぬという答えにいきつくだろう。ギルモア博士も本当は世界のためなんかじゃなくて科学者としての探究心故に改造しているのではと自問自答で苦しんでいるに違いない。平和のための望まない戦い。だがブラックゴーストしか攻撃してはいけない。一体何重苦のストーリーなのだろう。2016/11/19
白義
8
泥沼のベトナム戦争を舞台に、その裏で暗躍するBGと00ナンバーズが密かに繰り広げられる。戦争経済を煽る組織にベトナム戦争という現実を混ぜこみ、それが暴力が人の業なのかと問いかける史観にマッチしていて独特の熱気がある。また、最初は009のチームから描きながら、戦闘の進展と共に範囲を広げ、切迫感のあるピンチを盛り込み最後に見事に収束させる腕前も凄い。ギリシャ編もギリシャ神話の住人をモデルに作られたミュートスサイボーグと00ナンバーズの対比、フェアプレイ精神を巡る敵側の内紛など前半から飛ばしている2015/02/16
ほしけも
8
ベトナム編からミュートスサイボーグ編。 ゲゲゲの鬼太郎にもベトナム編があったなあ。 ミュートスサイボーグ編に00ナンバーは旧型なのに強い! ってセリフがあってグッと来た。出てくる敵は最新式こっちは旧式って図は燃える2014/04/13