感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Roko
29
治らないことは分かっているけれど、自分がどうしてもやりたい仕事があるから、ちょっとだけ寿命を延ばしてくれという人もいます。ブラックジャックは口では「金のため」というけれど、本当は患者への思い入れの方を大事にしているから、そういう人のためなら頑張ろうとする人なんです。だから、手術中にどんなことがあっても「諦めない」のが彼のやり方なんです。でも、相手が嫌な奴だと思ったら、どんなに金を積まれても仕事はしません。「白い目」の殺し屋は、そんなスタンスを認めてくれたのでしょう。2022/08/14
椿
13
相変わらず、ブラックジャックはピノコに甘いなぁ。「奇胎」が一番、印象に残ったよ。2016/03/05
ひょるひょる
9
基本的にはクールで粋だけど、なんだかんだでピノコに優しいBJ先生が微笑ましい。キリコとの共闘(?)がある『死への一時間』がお気に入り。カバンがないことに気付いた時のキリコがめっちゃコミカルで面白い。2015/05/10
ヤスコ
9
ピノコがいなければ、ブラックジャックの面白さは半減してたんじゃないかなぁ。2015/01/18
白義
8
ハードボイルドな、乾いた余情のある短編が多い。それを象徴するかのように「しめくくり」にはBJのようなハードボイルド主人公を描く作家が出てくる。好きなのは「殺しがやってくる」「すりかえ」「再会」特に殺しがやってくる、は殺し屋との闇のプロ同士の奇妙な共感、それを表すBJの最後の台詞といい、硬質の手触りがある。すりかえは最後のあっけらかんとしたオチ、BJの粋さが光っているのがいい2012/09/25