内容説明
師・松本太由の仇である柳龍光を追い、伝説の場所“ゆうえんち”に入園した葛城無門。初戦でプロレス魔獣・ゴブリン春日を撃破した無門は、柳龍光を狙い“ゆうえんち”内を彷徨う…。格闘猛者集う“ゆうえんち”…。無門の次戦の相手は柳か?それとも…ッッ!?
著者等紹介
夢枕獏[ユメマクラバク]
1951年神奈川県小田原市に生まれる。東海大学文学部卒。1977年、「奇想天外」誌に掲載された「カエルの死」でデビュー。多くのヒットシリーズを生み出し、実力派人気作家としての地位を確立した。1989年、「上弦の月を喰べる獅子」で第10回日本SF大賞受賞。1998年、集英社「神々の山嶺」で柴田錬三郎賞受賞。2011年、「大江戸釣客伝」で第39回泉鏡花文学賞と第5回舟橋聖一文学賞、2012年、同作で第46回吉川英治文学賞受賞。2016年、「ちいさな おおきな き」(作・夢枕獏/絵・山村浩二)で、第65回小学館児童出版文化賞を受賞。2017年、第65回菊池寛賞を受賞。2018年、春の褒章 紫綬褒章受章、第21回日本ミステリー文学大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
サケ太
19
激戦続々。ゆうえんちを舞台に、殺意が高すぎる強者たちがそろい踏み。神野仁と柳の因縁。そして、同門の戦い。無門にもかつての因縁が迫る。ナンデニンジャ!?無門の特性が十全に生かされた戦い。御式内、そしてアライ・猪狩状態。狂太の引き出しが多すぎる。ライオンを素手で調教する兄といい、どういう兄弟なんだ。そして、無門と義父との関係性との因縁は如何なるものだったのか。興奮必死の作品。4巻目が待ちきれない。2021/05/18
hnzwd
19
シリーズ第三弾。柳龍光を巡る戦いながら、餓狼伝&刃牙シリーズオールスターなのが楽しい。オリキャラも濃いのが多いですが、期待値高まっちゃってるのでどうしても噛ませ感がなあ。。本家に逆輸入された前例もあるし、期待。帯の烈海王復活は笑うわ。2021/05/15
ぶんぶん
12
【図書館】「ゆうえんち」の3巻目。 とにかく理屈抜きで面白い。 単なるバトルモノなんだけれど、そこに獏さん流の目線が入って、一筋縄ではいかない雰囲気が・・・数学者や忍者も現れる格闘小説。 理屈では無い、筋肉の軋み、骨の唸り、絶対に現実的では無い戦いが繰り広げられる。 「バキ」の世界を彷彿させる漫画の世界、獏流活字で語る漫画。 でも、こんな事をやっていて終わりは有るのかいなと思ってしまう。 獏さん、起承転結を考えて書いてね。 ダラダラと格闘シーンだけはやめてね。 悪い癖だから・・・2021/06/04
活字スキー
11
【こんなことをやられてしまったら──反応が速いとか、遅いとか、そんなことは関係がない】無門に先んじて柳に挑むのは空掌使いの神野。柳の"右手"にはただの毒手以上の何かが隠されているのか?息つく暇もなく繰り広げられる"ゆうえんち"の激闘。元ヘビー級のプロボクサー、ライオン、忍者、そして数学教師。無門VS忍者は往年の香港映画を思わせるハラハラドキドキのアクロバティックな死闘。ひたすらバトルするだけなのに、キャラクターも戦い方もバリエーション豊かで全く飽きさせず、今回も一気読み。 2022/05/09
ソルト佐藤
7
獏先生の描く格闘戦は面白い!暑苦しいほど熱く、情念の塊。でも、今回は、また違った戦い見られて面白い。羽鳥のトリッキーな戦いは、バキ本篇にはでてきそうにない面白味。神奈村のキャラは、他の漫画で出てきそうで出てこないサラリーマン的な格好のまま戦う強者。と、いうか神奈村、イスタスより先に、ライオンを絞め殺していないか(笑 克己と戦ったイスタスの意趣なのかな? そして、やっぱり柳。そして、神野との戦い! そのロジカルな戦いはミステリ作家の円居挽先生もご満悦だ。そして、謎を残して終わるとは。続きを早く出してー!2021/05/09