出版社内容情報
行き場をなくした一羽の鳥が、木のじいさんのところへやってきて住みついた。しかし、夜になると誰かがべそべそないているのに気がつく。そこにいたのは、泣いているばかりのべそべそむし。知らない鳥が来たとべそべそ、なんだかわからないけどべそべそ…とにかく泣きどおし。しめっぽいのはいやと鳥が怒りだすと、べそべそむしは泣きながら逃げ出してしまう…。弱いものに生きる場所はあるのか? それぞれの気持ちを考えるお話。
【目次】
内容説明
いちわのとりがとしをとったきにすみついた。そこには、いつもないてばかりいるべそべそむしがいた。じめじめしめっぽいのはいやととりがいうと、べそべそむしはにげだしてしまい…。それぞれのちがいと気もちを考える物語絵本。
著者等紹介
むらたゆり[ムラタユリ]
大阪生まれ、奈良育ち。武蔵野美術短期大学生活デザイン学科卒。美学校造形基礎1で学ぶ。絵本編集者小野明氏のワークショップで絵本作りを学ぶ。武井武雄記念(イルフビエンナーレ)日本童画大賞、第6回最優秀賞・第7回入選。第19回小学館おひさま大賞入賞。第5回おおしま国際手づくり絵本コンクール2022入賞。絵本塾カレッジ創作絵本コンクール入賞。絵本作品に『おとりひき』(イルフ童画館)がある。新聞や広告等のイラストも手掛ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
anne@灯れ松明の火
12
新着棚で。泣きながら飛んできた鳥は、木のじいさんから優しい言葉をかけられて、住みついた。しかし、自分よりもっとべそべそ泣いている”べそべそむし”に気がつく。しめっぽいのは嫌と鳥が怒りだすと、べそべそむしは逃げ出してしまう。その後、起きた意外な出来事。鳥はどうする? 自分より弱いものをいたわる気持ち、大切だね。絵は鮮やかで綺麗。作者紹介によると、あちこちの絵本コンクールの受賞歴がある。2025/10/10
たくさん
4
ポジティブとネガティブのバランスというのは重要ですよね。ネガティブすぎてもあいつは嫌いとならずにうまく共存できるといいですね。これが怒りという感情だったら共存できるだろうかな。2025/10/10