出版社内容情報
家を飛び出し、あわてて走る男の子。今日は絶対に学校に遅れちゃいけないのだ。でもゆくてには、水たまりじゃぶじゃぶ、歩道橋ぐねぐね、大きな犬たちがわんわん、踏み切りは閉まったまま。なんて、じゃまするものばっかり。さてこの男の子、学校に間に合うの? そして最後に待っているのは……。にぎやかハッピーな世界を突っ走るスピード感あふれる絵本。いつもの通学路が冒険の旅に変わるかもしれない!?
内容説明
ゴウゴウとはしりだした!ゆくてには、みずたまりじゃぶじゃぶ!ほどうきょうぐねぐね!!いぬたちがわんわん!!!な~んて、じゃまするものばっかり!!!!はてさて、このおとこのこ、がっこうにまにあうのかな?いつものみちでだいぼうけん!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
へくとぱすかる
111
何といっても絵がシュール。影とか遠近のつけ方がキリコみたい。そうかと思うとグニャグニャしたり立体派みたいな描き方もある。登校時間がこんなだと、本当に学校に行けるのかと、「ぼく」でなくても心配になる。あかずの踏切はいやだけど、こんなあかずの踏切はもっといやだ(笑)。あせっているとき、本当は世界はこんな風にいじわるにクオリアが変わるのかも。最近の映画・アニメは本編が始まってから、時間が経ってからオープニングに入るのが多いけど、この本はそれをうまく使って焦燥感を出している。ちょっとレトロで歪んだ感覚が見事です。2023/09/27
☆よいこ
104
絵本。学校にむかう少年の前に立ちはだかる様々な出来事。最後はぎりぎりで天体ショーを観察。▽お話し会で読み聞かせしていただきました。読んでもらうのって楽しい。電車がながくて、ながくて、ながくてwこれは読み聞かせのだいご味ですね。最後も意外でした。ジョンパトリックノーマンマクヘネシーとはまた違った面白さです。2023/08/03
キ♡リン☆か
67
絵がダイナミック。この力強さは好きなタッチです。ただストーリーは本当に日常にありきたりのこと。画力でもっていく絵本も珍しいなと思いました。2024/06/22
紫綺
61
たいへんだ!寝坊して慌てて飛び出す道先には、摩訶不思議な障害が多数!果たし就業時間内に間に合うのか?ハラハラドキドキのアドベンチャー絵本。2023/12/07
花ママ
60
ザ・キャビンカンパニーという2人組の絵本作家さんたち。初読みでした。表紙の絵からインパクト満載!ランドセル背負った主人公の男の子がドーンと2画面にわたって描かれていて、とりゃ~って飛び込んでくる感じ。とにかく絵の迫力に圧倒されました。教室の読み聞かせの際も、一番後ろまで見えます。バーニンガムの〈いつもちこくのおとこのこージョン・パトリック・マクヘネシー〉とは、また違った面白さでした。2023/01/18