内容説明
数奇な運命に生きる相模大山のカラス天狗・九郎丸が、戦国時代の関東の夜空を翔る、壮大な歴史ファンタジー。二〇〇七年、「赤い鳥文学賞」「赤い鳥さしえ賞」受賞の『本朝奇談天狗童子』の結末が増補されて、軽装版で出版。
著者等紹介
佐藤さとる[サトウサトル]
1928年、神奈川県に生まれる。ファンタジー作家としての活躍はめざましく、毎日出版文化賞、厚生大臣賞、国際アンデルセン賞、野間児童文芸賞、巌谷小波文芸賞、エクソンモービル児童文化賞等を受賞。2007年『本朝奇談天狗童子』で、赤い鳥文学賞を受賞
村上豊[ムラカミユタカ]
1936年、静岡県に生まれる。さし絵、雑誌の表紙、絵本制作など幅広く活躍。1961年、『濡れにぞ濡れし』他のさし絵で講談社さしえ賞受賞。1983年、『かっぱどっくり』(第一法規出版)『ぞうのはなはなぜながい』(チャイルド本社)で小学館絵画賞を受賞。1988年、これらの業績で菊池寛賞を受賞。2007年『本朝奇談天狗童子』で、赤い鳥さし絵賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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マツユキ
16
山小屋で一人暮らしている与平は、大天狗様に見込まれ、カラス天狗の九郎丸に笛を教える事になりましたが…。予想通りには進まないストーリーで、思っていた程、大きな出来事はないんですが、太郎丸たちは自分の生きる道を見つけていくので、よかったなあ。戦国時代に運命を翻弄されなからも、見守る者たちがいることにホッとしました。2024/10/19
ヒラP@ehon.gohon
3
軽い天狗物語と思っていたら、時代絵巻に変わっていきました。面白くもあり、もの足らなくもあり…(((^_^;)2015/01/14
Foxie!
1
いつも行ってる図書館で特集をしていたので、久しぶりに児童書を借りてみた。懐かしの佐藤さとる。ファンタジーは苦手なんだけど、これは天狗の子ども達の夢と冒険と幻想が上手く描かれていて面白かった。コロボックルシリーズの続編を有川浩さんはいつ書いてくれるのだろうか。2013/10/01
noribei
1
お気に入りさんのレビューを見て、コロボックルシリーズ以来 何十年ぶりかで佐藤さとる氏の作品を手に取りました。こういううれしい再会も読メの良い所ですね。九郎丸、茶阿弥のやりとりが何ともかわいらしかった。九郎丸の活躍ももっとよみたかったかな。建長寺の鎮守である 半僧坊は実は天狗が祀られていると言われています。天園ハイキングコースに通じており、相模湾を見下ろしながら秋のこの時期天狗たちの気分にひたるのもお勧めです。2012/11/06
ユミリ
1
日本の話なのにジャンルはファンタジーというところに惹かれて読み始めました。対象が中高生のようなので、日本の歴史も難しくなく入り込めました。完全版とのことで、不完全版は読んだことないので比べられませんが、面白かったです。ちょっと日本史も勉強出来て嬉しかったw2010/02/16