子どものころ戦争があった - 児童文学作家と画家が語る戦争体験

子どものころ戦争があった - 児童文学作家と画家が語る戦争体験

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  • サイズ A5判/ページ数 283p
  • 商品コード 9784251098023
  • NDC分類 K916
  • Cコード C8330

出版社内容情報

長 新太・佐藤さとる・上野瞭・寺村輝夫等21氏の児童文学作家と画家が語る貴重な戦争体験レポート。

小学校高学年以上向き
★第一回ジュニア・ノンフィクション文学賞特別賞

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

へくとぱすかる

69
子どもの戦争体験はとりわけ悲惨だ。何より疎開先での飢え。食べ盛りなのに極端な栄養不足に陥る。あげくの果ては、奪い合いと屈辱。何よりもひどいのは、先生が子どもの食べ物をこっそり奪っていた裏切り。弱者と人命を暴力と嘘で支配した世界である。人の権利がまっとうに扱われるために、このような時代があったことを、私たちは後々まで伝えていかねばならない。なぜなら戦争は「いつのまにかぼくたちをとりまいていて、あるいは今も新しい戦争がぼくたちをつつみこもうとしているかもしれない」からだ。2020/01/30

たにしぃ

4
読みたくて探したら絶版…1974年初版。太平洋戦争のころの日本、台湾などで過ごした子ども時代の体験が語られている。お国のためという今見たら狂ったような行き過ぎたその思想も、なるほど当時はこういう空気だったんだなあと納得できる。良い本なので復刊してほしい。2016/11/08

かおりんご

3
児童書。児童文学作家さんたちの実体験をつづった本。どれも心にぐっと突き刺さる内容だった。改めて、大人としてどう生きていくのかを、考える必要があると思う。子どもたちの未来は、われわれ大人にかかっているのだから。2010/05/05

レイ

0
戦慄。作家達の、個人的でリアルな戦争体験集。 防空壕の中ですら、安全な場所ではなかった時代。自分達は運良く助かったが、別の家族は生き埋めになった経験。次は自分か相手かどちらか、もしくはどちらも死ぬかわからない。当時ほんの小さな子どもだった作家達は、ここで体験の一部を語ったが、それは苦しみの全貌ではないと思わされる。 いつまで続くかわからない飢餓。耐える時間。どこへ逃げても追ってくる戦火。嫉み、盗み、艦砲射撃。特攻隊員。原爆。そして敗戦。 豊かな時代の中で薄れていく、平和への祈り。新たに強くなりました2024/12/13

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