出版社内容情報
約8千年前、地球の温暖化の影響で、日本列島は森におおわれていた。縄文の人たちは森のめぐみを利用し、定住生活を始めた。
小学校高学年以上向き
内容説明
およそ8000年前、地球の温暖化で、日本列島はブナやクルミなどの落葉広葉樹の森におおわれていました。北や南から日本列島にやってきた人びとは、縄文人となり、森のめぐみを利用して狩猟採集で食料を得て、定住生活をするようになります。暖かい海流の影響で育った豊かな森を舞台に、縄文人たちは道具や住居を工夫し、クリなどの植物栽培もおぼえ、はなれた集落と交易もします。しかし、ふたたび地球の寒冷化により、大きな影響をうけていく縄文人たちの変動の姿をとりあげています。
目次
日本列島に森がうまれた
森にいどむ知恵
定住生活がはじまった
巨大な縄文集落・三内丸山
にぎわう交易センター・三内丸山
繁栄をささえたまつり
新たな生活の場をもとめて
食料確保のための新しいくふう
著者等紹介
馬場悠男[ババヒサオ]
国立科学博物館人類研究部長。東京大学大学院理学系研究科生物科学専攻教授(併任)。1945年生まれ。東京大学大学院博士課程中退。専門は形態人類学。人類の進化や日本人の起源を、身体の形態と機能との関係から研究
小田静夫[オダシズオ]
東京大学総合研究博物館協力研究員・東京大学教養学部非常勤講師。(元東京都教育庁)1942年東京生まれ。1965年国学院大学卒業、1970年明治大学大学院修了。専門は先史・黒潮圏考古学。70年代に東京の旧石器遺跡の大規模調査を基に日本の旧石器時代編年を確立、遺跡調査に自然科学的手法を本格的に導入した
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