出版社内容情報
約6万年前、スンダランドに着いたアジア人の祖先は、黒潮に乗り北上し、およそ9千5百年前には南九州に豊かな村を作っていた。
小学校高学年以上向き
内容説明
およそ6万年前、南アジアにあったといわれる古代大陸スンダランドにいたアジア人の祖先は、黒潮にのり北上してきます。およそ2万年前、沖縄本島にたどりついて港川人となります。そして1万4000年前に、南九州にたどりついた人びとは定住をはじめ、すぐれた石器や土器をつくってくらしていました。しかし、海底火山の爆発で、集落は消滅し、生きのこった人びとは列島各地に移っていきます。その南からきた祖先の姿をとりあげています。
目次
アジア人のふるさとスンダランド
温暖化で縮小するスンダランド
舟で北へむかった人びと
沖縄に生きた港川人
南九州に出現した豊かなムラ
鬼界カルデラの大爆発
どこへいった?黒潮の民
著者等紹介
馬場悠男[ババヒサオ]
国立科学博物館人類研究部長。東京大学大学院理学系研究科生物科学専攻教授(併任)。1945年生まれ。東京大学大学院博士課程中退。専門は形態人類学。人類の進化や日本人の起源を、身体の形態と機能との関係から研究
小田静夫[オダシズオ]
東京大学総合研究博物館協力研究員・東京大学教養学部非常勤講師。(元東京都教育庁)1942年東京生まれ。1965年国学院大学卒業、1970年明治大学大学院修了。専門は先史・黒潮圏考古学。70年代に東京の旧石器遺跡の大規模調査を基に日本の旧石器時代編年を確立、遺跡調査に自然科学的手法を本格的に導入した
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