内容説明
この物語はただ血なまぐさいだけのホラー小説ではなく、主人公ペーターの成長を描いた青春小説なのだ。死を生の一部として受け入れ、与えられた人生を精一杯生きることの大切さをうたう“ミオリッツァ”のメッセージを理解し、剣の継承者となったペーターの旅はまだ始まったばかりだ。ブックトラストのティーンエイジプライズ(2007年)受賞。
著者等紹介
セジウィック,マーカス[セジウィック,マーカス][Sedgwick,Marcus]
1968年、イギリスに生まれる。英語教師を経て児童書の出版にたずさわりながら小説を書く。初めて書いた小説「Floodland」(邦題未訳)がブランフォード・ボウズ賞を受賞した。『ソードハンド―闇の血族』はブックトラストのティーンエイジプライズ(2007年)を受賞
西田登[ニシダノボル]
1963年、愛知県生まれ。塾講師のかたわら翻訳家としても活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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黒崎ディートリッヒ
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17世紀ルーマニアの小村。閉鎖的なこの村でよそ者と蔑まれている少年、ペーターは過去を隠し続ける父と暮らしていた。そんな彼の人生は、ロマの少女ソフィアとの出会いで一変する。 ヴァンパイアものだけど、現代のロマンス小説やライトノベル、あるいは文学小説に出てくる「格好いい魅力的なモンスター」のヴァンパイアじゃなくて、中世ヨーロッパの不気味で恐ろしい姿をしたヴァンパイアの物語。やっぱりヴァンパイアは美形が好きだから、ヴァンパイアが醜いのは嫌!!と思うけどこういうの書き方もあるんだな。と、妙に納得させられた物語。2014/04/03
reeree
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[http://mediamarker.net/u/reeree/?asin=4251066634] 原題「My Swordhand Is Singing」 ゾンビ&吸血鬼みたいな傀儡(くぐつ)が出てくる物語。 剣を持つ手がうたってるぜ。 続編「The Kiss of Death」の日本語訳はまだ出てないみたい。 主人公の旅がこれから始まるってところで話が終わってるので、続編の日本語訳も出て欲しいな。 [続きを読む]2013/11/17