出版社内容情報
弥(ひさし)は、百八ぴきの伝説のキツネに守られているという稲荷山の町で夏休みをすごすことに_。夏の輝きを描くファンタジー
小学校高学年以上向き
内容説明
108ぴきの伝説のキツネたちに守られている稲荷山の町。その町ですごした弥の夏は、光と風と不思議でいっぱい。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
121
主人公の子供が夏休みになりおばあさんの家に来て冒険する話です。キツネや猫又が出てきたりしてひと夏の冒険をして帰っていきます。猫又がしゃべった人間も人を化かす動物だという言葉が印象に残りました。楽しい話です。小学校高学年向きでしょう。2018/01/07
ゆみねこ
74
この時期にピッタリの良書。10歳の夏休みを田舎のおばあちゃんの家で過ごすことになった弥(ひさし)。オキ丸・大五郎猫、素敵なキャラクターも魅力的。私が子どもだった頃の夏休みを思い出させてもらいました。大人にも子供たちにもお勧め。2016/08/05
ミーコ
66
図書館の夏休み特集に置いて有った中で キツネと少年が飛んでる絵に惹かれ 借りてみました。おばあちゃんちに向かう電車から不思議な事が次々 起こるのでウキウキしながら読み進めました。弥とオキ丸と一緒に空を飛んでいる気分になったり 猫又の大五郎を撫でてるギフト券になったり 楽しい1冊でした。10歳の夏休みは一度きり・・・ 本嫌いだった子供の頃の私に読ませたい気持ちになりました。2016/07/29
ヒロ@いつも心に太陽を!
66
『ふたつの月の物語』に続き富安作品2冊目。「おばあちゃんはもしかしたらオショロギツネで葛の葉キヅネの生まれ変わりかも」なんて考えるだけでドキドキワクワクしちゃう(*^∨^*)「弥の十歳の夏はただ一度きりです。せいいっぱい楽しんでください」季節はまためぐるけれど、今感じている風も木々のにおいも見上げる青空も二度と同じものはない。それに気づいたのはいつ頃だったか。言葉の選び方が私にはとても好ましく感じられる文章で自分の小学生の夏休みを思い出しつつ楽しく読了!2013/05/15
はるぽん🐰道草中🐱
44
この本は「盆まねき」で出会った富安さんの本、ミムラさんオススメの児童書だったので読んでみました。弥が田舎のおばあちゃんの家で過ごす夏休み~お父さんからの手紙「夏は毎年めぐってきますが、弥の10歳の夏はただ一度きりです。たいせつに、せいいっぱい楽しんでください」のとおり、弥はキツネのオキ丸、猫又の大五郎と出会った濃厚な夏を、全身で楽しんだと思う。あたりまえのことなんだけど、また来年ここに来たとしても、また違う夏が待っているんだね…過ぎ去った夏をまぶしく愛おしく感じる☆2015/09/27