出版社内容情報
空飛ぶ雲の研究をしている矢鳴先生は、アパートをおいだされて、山の中のザワザワ荘に住むことになりました。ところがそこにはアズキトギや水の精など、一風変わった妖怪たちが住んでいて……。
全国学校図書館協議会選定図書、同 基本図書、日本図書協会選定図書、厚生省中央児童福祉審議会推薦図書、小学館文学賞、日本児童文学者協会新人賞
小学校高学年向
内容説明
矢鳴先生と妖怪たちの楽しい山の暮らし。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
122
ある先生が町の住まいから追い出されますがかわいがっていた猫たちの協力で、くぬぎばやしのなかの山奥の建物に引っ越します。そこには昔からの様々な精霊たちがいてそれらのものと仲良くなります。自然の中の生活でうらやましい気持ちがあります。いまはこのような生活というものはあまりない感じがします。2016/08/07
ベーグルグル (感想、本登録のみ)
37
矢鳴先生は朝は豆腐屋でバイトし、空飛ぶ雲を研究している。家を追い出され、山にあるザワザワ荘に暮らす。そのザワザワ荘は個性的な妖怪が暮らしている。矢鳴先生と妖怪たちとのやりとりがほのぼのとしていて楽しめました。挿絵もピッタリ。2023/02/14
野のこ
24
林の中にある空色のザワザワ荘、お酒好きの水の精、魂を集めるアズキトギ、狐の親子とユニークな住人たち。「どうしてもそうせずにはいられないのです」「自然はそうしてバランスをとる」先生とアズキトキの会話と、心臓の鼓動のように、魂がゆっくりとまたたきながら光を変え、闇のなかへ舞い上がるシーンが幻想的で印象に残りました。たらいの中に手拭いに石けん、ワインの瓶を入れて温泉へ!いいなぁ。先生の作る緑豆の豆腐食べてみたいです。児童書ですが登場人物も設定も上手くまとまっていて良かったです。お気に入りの本棚へ〜♪2017/03/26
バニラ風味
23
アパートを追い出された、矢鳴先生。でも、日頃の行いの良さから、すぐに引っ越し先が決まりました。クヌギ林の中のザワザワ荘。そこに住むのは、ちょっと風変わりの…水の精、人の魂を集めるアズキトギなど。でも、矢鳴先生は、そんな彼らを普通に受け入れ、友人として付き合うのです。彼らとの交流、不思議な体験を描く、ユニークなストーリー。楽しい中にも、人間と、自然・精霊などの共存をも考えさせられます。2016/06/20
深青
22
ザワザワ荘に住むことになった矢鳴先生と住民たちの交流を描いたもの。お酒を酌み交わし、一緒に温泉につかって…って、素敵な付き合いだなぁって思いました!2015/04/27