出版社内容情報
森の中に住んでいる双子の鏡、ピカルとヒカラは、季節の花、動物たちのすがたをおなかに映している。男の子のピカルは大好きな風景をヒカラと一緒に映していたい。でも、女の子のヒカラはまだ見たことのない風景を映してみたい。きれいも怖いも、自分のおなかに映して確かめたいのだ。ある晴れた日、おなかに雲を映していたヒカラは、空高く舞い上がって……。似ているようでちがう二つの気持ちが生んだ、切なくて愛しくい物語。
内容説明
森の中にすむ双子の鏡。男の子のピカルはいつもの風景をおだやかに映していたい。けれど、女の子のヒカラはまだ見ぬ風景を映してみたい。ある晴れた日、ヒカラは空高く舞い上がっていき…。願いがちがう二つの気持ちのたどり着く先は?
著者等紹介
高山なおみ[タカヤマナオミ]
1958年、静岡県生まれ。料理家、文筆家
つよしゆうこ[ツヨシユウコ]
1961年、兵庫県生まれ。京都精華大学卒業後、銅版画工房「アトリエ凹凸」、神戸元町の古いビルの屋上アトリエ「やねうらJumbo」で制作。神戸の六甲山に住む。今は生まれ育った西宮で、小学校の図工の先生をしながらアトリエ凹凸で制作。あちこちで個展を開催している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とよぽん
58
高山なおみさんは料理家として著書も多いが、この絵本は意外だった。図書館で展示されていて、表紙を見た瞬間に「読みたい!」と思った。ふたごのかがみ ピカルとヒカラは空を飛んで、広くて大きな世界を知る。しかし、予想もつかないことが起きて・・・。あとがきで「私には双子の兄がいます。」と高山さん。献辞を改めて見直すと、「小さいころ、いつも味方でいてくれた兄へ―― 高山なおみ」とあった。2021/02/01
どあら
29
図書館で借りて読了。絵に惹かれて読みました☺️2021/12/29
anne@灯れ松明の火
24
遠い方の新着棚で。鏡が主人公って、初めてかな? なんだか不思議な話。つよしゆうこさんの絵、美しかった。2020/05/15
うー(今年も遅くなります)
21
〈絵本〉ずっと妹と一緒に穏やかに過ごしたいと願う兄と、未知の世界に興味を持つ妹。双子の鏡の幻想的でとっても不思議な世界だった。2021/01/21
mntmt
14
詩のような文と絵。美しい絵本。2021/03/06