内容説明
人間らしい心をわすれず農民としての誇りをもって非暴力でたたかった阿波根昌鴻。戦場となった沖縄で「命こそ宝」だと、平和をうったえ続けた。
目次
1 勉強がしたい!
2 農民の学校をつくろう
3 米軍が土地をうばいにきた
4 家を焼かれ、つぶされて…
5 大人も子どもも行進してうったえた
6 ここはわたしたちの土地だ
7 復帰後もたたかいはつづく
8 反戦平和資料館をつくる
9 最後の一人になってもたたかう
10 伊江島は生きている
著者等紹介
堀切リエ[ホリキリリエ]
1959年、千葉県市川市に生まれる。劇団風の子、国際児童演劇研究所助手を経て、出版社に入社。現在はフリーで企画、編集、執筆をしている。日本ペンクラブ子どもの本委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Aya Murakami
69
図書館本 本書で初めて知った方の伝記。 沖縄戦の日本兵もひどいけど、戦後の日本政府の対応もひどいですね。地籍明確化法…、米軍と共謀(?)して土地をガソリンとブルドーザーでめちゃくちゃにしておいて本法でめちゃくちゃになった地籍が明確化するまで土地は米軍と自衛隊のものにするというトンデモ法。本当に沖縄の皆様には申し訳ない。2022/10/07
古谷任三郎
3
「沖縄のガンジー」と呼ばれた反戦活動家の伝記。幼い頃から阿波根は勉強家であり、キューバに渡るなど向学心と行動力のあった人物であった。またキリスト教や西田天香の一燈園の影響が強い人物でもある。沖縄戦では息子を失うなど壮絶な経験をした。それが非暴力・反戦平和へと駆り立てた。米軍や琉球政府の理不尽に対して、「耳から上に手をあげない」という決まりをつくり、伊江島の民衆とともに島の6割以上あった軍用地を約半分に減らしたのは凄いものである。晩年に反戦平和を後世へ語り継ぐために「ヌチドゥタカラの家」を創設した。2023/07/27
Hiroki Nishizumi
3
資料館へ行きたい2022/05/17
天茶
0
★★★★☆2024/10/31