内容説明
キャリーは一年前になくなったお母さんのすがたを見かける。学校や町で銀色の犬をつれていたり…、なにを伝えようとしているの?だれにも信じてもらえないキャリーは、とうとうだれとも口をきかなくなってしまい…。米国図書館協会のシュナイダー・ファミリーブック賞受賞作品。
著者等紹介
リーン,サラ[リーン,サラ] [Lean,Sarah]
イギリスの作家。庭師や小学校教諭など様々な職業を経て、ウィンチェスター大学で創作を学ぶ。『一年後のおくりもの』がはじめての小説でイギリスでベストセラーとなる。また、障害のある子どもや家族をえがいたすぐれた作品におくられるシュナイダー・ファミリーブック賞を受賞
宮坂宏美[ミヤサカヒロミ]
弘前大学人文学部卒業。宮城県出身
片山若子[カタヤマワカコ]
福岡県生まれ。水彩絵の具をつかって少年少女のイラストを描く(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
曹佳
4
[図書館]一年前に、母親を亡くした家族の再生の物語。父親が母親を忘れようとしているのが悲しかったな。スポンサード・サイレンスというボランティアは初めて聞きましたが、ちょっと面白い方法だと思いました。2015/03/04
rie
3
ママが伝えたかった思いが家族に届いた場面、そしてスポンサード・サイレンスの延長で、しゃべらないまま過ごしていたキャリーが思い切って一歩踏み出した瞬間――後半以降は涙が止まらなかった。原題はA dog Called Homelessだが、この邦題こそ作品にぴったり合っていると感じた。2015/02/15
NakaTaka
2
久しぶりに泣けた。舞台はイギリス。小6のキャリーは事故で母を失った。父の誕生日の出来事だった。父は母がいた頃のことを忘れようとする。キャリーは忘れたくないし、キャリーにだけ母の幽霊が見える。愛くるしい犬やホームレス、目と耳に障がいがある男の子との出会い。キャリーの思いは。じんわり心が温かくなった。2015/11/14
shoko.m
2
1年前に母親を亡くしたキャリーは、お墓参りのときに赤いレインコートを着たママの姿をみました。でも、ママの話をしても誰も信じてくれません。ママと時々やってくる大きな犬の謎は……。ボランティアをきっかけに口をきかなくなったキャリーの気持ちがひしひしと伝わってきた。引っ越し先でできた友だちのサムが、目が見えないからこそ何かに気づき、キャリーをささえてくれること、サムの母親の包み込むような温かい視線がうれしい。ばらばらだったパズルがぴたりとはまるようにラストへむかっていくところがいい。2015/03/24
さくらぱぱ
1
今日もすきま時間で本をよく読んでいます。ちょっと借りて読んでみたら、結構読むのが難しい内容でしたが、もうすぐ読み終わりそうなところに娘のしおりが挟んであって、すごいなと。いろんなこと感じてるだろうなと。2021/05/11