出版社内容情報
オオカミのギロンが魚つりをしていると、郵便屋のヤギが配達をしていました。手紙を受け取った動物たちは大喜び。ギロンは手紙がほしくてたまりません。「手紙を出せば手紙をもらえる」とキツネに聞いたギロン。ところが手紙を出す相手がいません。「そうだ!自分に書けばいいんだ!」手紙をポストに入れたギロンは届くのを待ちますが、手紙は届きません。ヤギを問い詰めると…?あっと驚きラストは心温まる幼年童話です。
内容説明
オオカミのギロンがさかなつりをしていると、ヤギがてがみをくばっていました。てがみをうけとったどうぶつたちは、おおよろこび。てがみがほしくてたまらなくなったギロンは…?
著者等紹介
こうまるみづほ[コウマルミズホ]
滋賀県に生まれ育つ。滋賀県立短期大学卒業。日本児童文芸家協会会員。同会のサークル「みらくるぺん」に所属。児童文学創作の会「ひつじぐさ」同人。第19回日本動物児童文学賞大賞、第22回小川未明文学賞優秀賞ほかさまざまな賞を受賞
丸山誠司[マルヤマサトシ]
1968年岐阜県に生まれ、愛知県に育つ。大阪府立大学経済学部卒業。Masa Mode Academy of Art卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
anne@灯れ松明の火
25
新聞に、作家さんの紹介記事が載り、興味を持ち、隣市予約。お子さんが小さかった頃、読み聞かせでは寝ないので、創作した話を聞かせていた。子どもにも好評で、仕事をしながら執筆活動を始めたそうだ。好きだから続けられた活動がとうとう実を結び、これがデビュー作の童話! すごいなあ。オオカミは手紙をもらったことがない。ヤギの郵便屋さんを見ると、いいなあと思い、あることを思いついた……。手紙って、書くのも、もらうのも、うれしいものだよね。読むと、手紙が書きたくなる。絵は丸山誠司さんで、楽しい本に仕上がっている。2022/08/26
るんるん
9
せつなくて、あかるくて、ユーモアのある本でした。おてがみっていいね。2023/07/22
頼ちゃん
9
手紙をもらうのって嬉しいよね。最近は手紙のやりとりもすくなくなったけど、ポストに見つけた時の気持ち、思い出しました。2022/09/29
そうさん
4
7歳。みんなに怖がられている、おおかみのギロン。実は身内も友だちもいないので、お手紙を貰ったことがない。みんなのところにお手紙が届いているのを見て、何とか自分も欲しいと思うが…。ギロンの行動は驚きだったが、孤独なのだろうと思うと、ちょっとしんみりしてしまう。面白いところもありつつ、心温まるいいお話だった!子どももすっかり気に入っていた。2022/05/09
まー
3
職場の先輩からのオススメの本。 おてがみは出すのももらうのも、楽しく嬉しい。 それはなんで?がわかった時、心があたたかくなる。 私も、おてがみほしいぞ!そして、おてがみ送るぞ!2024/07/17