出版社内容情報
木ぎの葉には、どうしてあのような美しい色が結晶するのか。ケヤキの木を中心に、木ぎの一年を深い科学の目で追う。
小学校低学年~高学年向き
目次
北国から紅葉の便り
自然のステンドグラス
走りぬけていく秋
街をかけぬける紅葉の季節
新緑の季節
実験(緑色のひみつ;色素の役目)
春の紅葉
さまざまな芽ぶき
葉にあなをあけたのは…
空をおおう葉
台風の季節
近づく秋の足音
南下する紅葉前線
一枚の葉の変化
入れかわる葉の中の色素
落葉にそなえて
落ち葉のおどり
落ち葉のゆくえ
寒さにたえる木の知恵
著者等紹介
佐藤有恒[サトウユウコウ]
1928年、東京都に生まれる。子どものころより昆虫に興味をもち、東京都公立小学校に勤めながら昆虫写真を撮りつづける。1963年、虫と花をテーマにした個展をひらき、翌1964年に、フリーのカメラマンとなる。以後、すぐれた昆虫生態写真を発表しつづける。1991年、逝去
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
サラサラココ
5
小2こどもと。ふりがなつき。葉がなぜ黄色くなるか、赤くなるかが分かる。2020/11/14
こどもふみちゃん
3
どのように紅葉するのかの仕組みを教えたかったので、内容をかいつまんで読み聞かせました。 緑の葉→葉緑素(クロロフィル) 秋になり気温が下がると、葉と枝の間に離層という切れ目ができ、水や養分を運ぶ管を閉ざす。その結果葉の中の葉緑素は壊れて緑色が消えると、今まで目立たなかったカロチノイドという黄色い色素が浮き出して見える。カロチノイドも葉の中で養分を創りだす色素でしたが、葉緑素に比べて壊れる速度が遅い。 一方、葉の中に残った糖分が使われてアントシアニンという赤い色素ができ、細胞内に広がるのが紅葉。 2010/12/06
yokkin
1
今週の近くの公園は紅葉や銀杏でお化粧しています🎵2022/11/06
林檎
1
「紅葉ってどうして起こるんだろう」というある人の言葉をきっかけにこの本を手に取りました。僕も昔、同じことを思って調べたはずだけど、そんなことは忘れていつのまにか大人になっていることに気づかされたのでした。 本書はそんな大人と子どもの心を繋ぐとてもよい本でした。著者の語り口が優しく、著者自身の感動もそこにはあって、世界を不思議に思う心とちょっと難しそうな″科学″の話を自然と心地よく結びつけてくれました。『紅葉のふしぎ』に対する単なる″説明″ではなく、著者自身の体験による″物語″を感じる本でした。2017/11/22
Kawada Yoshihiko
0
科学的に分かりやくす書いてありました。しかし、工藤なおこの詩「もみじのワルツ」が面白い。あきのひかりと/「せっせっせ」をして/あそんでいるうちに/ほっぺたが あかるくなったの/そうしたら/とおりかかった かぜが/きれいだね とほめてくれた/わたし うれしくなって/もっともっと あかくなったわ/あ/かぜが/さそってくれた/あたし おどってきますね・・・というロマンチックが好きだな僕は!2012/11/21