出版社内容情報
木の葉や枝にそっくりな虫、鮮やかな色や模様で目立つ虫。どうしてこのような衣装を着ているのか、謎を探ります。
小学校低学年~高学年向き
目次
食ったり食われたり
緑色とかっ色の世界
あざやかな色ともよう
カマキリのまちぶせ
カマキリのおどかしと反げき
アゲハチョウの衣がえ
かくれる
敵にみつかると…
めだつ色ともよう
保護色・擬態・警告色
虫が身を守る立場から考えると…
鳥がかってに選んで食べる
進化のしくみとそのなぞにせまる研究
虫の色ともようをさぐる研究
自然界のバランス
いくつもある色と形の意味
自然界という進化の現場
著者等紹介
栗林慧[クリバヤシサトシ]
1939年、旧満州(現在の瀋陽)に生まれる。幼児期に日本に引き揚げ、長崎県田平町の海に面した豊かな自然の中で育つ。子どものころより動植物に興味をもち、写真を志し、生態写真家となる。とくに、昆虫の生態や動植物の高速で動くようすを写しとめることを得意とし、その制作活動と作品は高く評価され、伊奈信男賞や日本写真協会新人賞、同年度賞、西日本文化賞などを受賞した。ビデオを用いた生態映像作家としても活躍している
大谷剛[オオタニタケシ]
1947年、福島県に生まれる。東京農業大学を卒業後、北海道大学理学部の研究生、大学院生を経て、1981年より栗林慧自然科学写真研究所のスタッフとなり、研究活動にたずさわる。理学博士
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感想・レビュー
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ぼりちゃん(旧 aiaimo`olelo)
25
このシリーズなかなか面白いなぁ。説明が実直かつ丁寧でわかりやすい。字体などに古さは感じられたものの、読みごたえのある内容が勝って気にならなくなっていった。超接写をお得意とされる栗林慧さんファンとしては楽しい1冊となりました。でも、本作は昆虫の擬態がメインテーマなので超接近はあまりなく昆虫苦手な方でも大丈夫かとは思われます。それでも時々ギョッ!?となったのは、それだけ虫たちが上手に隠れ優れた暮らしをしているからに他なりません。 子は、にせの頭を持つ仕組み、翅の先に紋が多い理由 などに「ヘェ~!!」 8歳2023/07/01