出版社内容情報
事故で片足を失ったキタキツネの母親が、きびしい北国の自然にもめげず、子ギツネをたくましく育てていく姿を追う。
小学校低学年~高学年向き
目次
不規則な足あと
巣の移動
三回目の出会い
子ギツネの成長
不安な一週間
夏の草原で
ひとりだち
朝霧の森で
落ち葉のベッド
親子の再会
冬のえささがし
においのマーク
生と死、そして新たな出会い
著者等紹介
右高英臣[ミギタカヒデオミ]
1943年、岐阜県多治見市に生まれる。日本大学芸術学部写真学科を卒業。フリーの写真家として“人間と自然との調和”をテーマに、自然界の山ふところで撮影。その詩情豊かな作品は、多くの人びとの感動をよび起こしている
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
いくら丼
6
キタキツネの家族を追う。キツネを知りたくて手に取ったけど、知識量としてはそれほど多くない。ただ、密着観察ならではの空気感が伝わってきて、とても良かった。何をどう食べるかとかは書いてあったし、写真も良い。追っているのは一家族の一年だけど、その生を通じて雄大な自然、というのを感じられた気がする。もう会えないのだな。人間社会だけ見ていて見えてくる生死や世代交代と、見え方が少し変わった気もする。2023/04/23
のん@絵本童話専門
0
子ぎつねヘレンの本にも載っていたけれど、キタキツネは子どもだったら誰の子であっても大人が見つけたら育てるというところに驚き。みなしごになっても鳴いたら救われるんだ、すごいな。巣立ちした後に再開してもちゃんと親子が判別できて、束の間甘えたり喜んだりというところにもほかの動物と違うように感じて驚き。2025/09/18